え?いつぶり??

久しぶりすぎて

どこからどう書けばよいのかわかりませんが。



朝ドラ『らんまん』第98話。


アメリカから帰国し再び万太郎の長屋を訪ね、

入口のボロい建具を気にすることで

やっと技師らしさを垣間見せる佑一郎さん。



万太郎と並んで縁側に座り、

アメリカで人種差別を目の当たりにした話をします。



「戦争で奴隷制はのうなったけんど

    それでも消えちゃあせん。

    いや...制度がのうなった分

    一層ひどうなっちゅう」



二人のバックショット。


風に吹かれ転がり落ちる紙風船。


蝉の声。

風鈴の音。


足元に落ちた紙風船を拾い上げる佑一郎。


間。


長い間。



「黒人。俺らあアジア人。

    アイルランドから移ってきた人らあへも

    ひどかった」



この間があるか無いかで

前後の台詞の重みがまったく違ってくる。


しかし暗く嫌な間ではなく

夏の陽射しと湿度を感じる

とても美しい間だった。





「船の中では、

    清国の人らあと一緒やったけんど...

    白人に買われて連れていかれる人らあで、

    英語も分からんみたいやった」


「人間は対等に扱われちゃあせん」



と、字面だけでもなかなかヘビーですね。


こういう台詞って、

ついつい怒気を含んだ声や表情で大げさな演技をしがちなんですけど

蒼くんは非常に抑えた芝居で、

かえって静かな怒りと哀しみが伝わってきます。


重たい内容だけど、

蒼くんの穏やかな嘘のない声と涼やかな立ち居振舞い、真摯な眼差しのおかげで、一切の説教臭さを伴わずにこの時代の暗部を知れる。

蒼くんにはそれができると見込まれて、信頼されて、キャスティングされたのではないかと思えるほど、このシーンはすべてにおいて調和がとれていた。



「おまん、この先もずっと変わりなよ」


佑一郎さんはまた北海道へ旅立ちました。


一度目は東大へ、二度目は博物館へと、万太郎の進むべき道を指し示してきた佑一郎ですが、今回は変わるなとだけ告げて去ってしまったので、もしかしたらこれで退場かもしれない悲しい