句読点(´д`)

00年の日比谷線脱線事故に乗っていた、ボクシングをする男子高校生・信介(細田細田 佳央太)。20年後、彼の家族の元に一通の手紙が届くことになる。

この手の話って、自分は苦手なわけです。明日どうなるかわからないから、一日一日悔いなく生きましょう、ていう覚悟をもって日々を過ごすほど立派でもないし。強くないのよね。情けないけど。むしろ、今日も何もできなかったけど、明日があるからがんばろう、みたいなダラダラした希望。それが生きるってことなんじゃないかなあ、と考えたりする。

でもダラダラだけでは、締まりがない人間になるわけです。だから、一定期間ごとに、ある程度整理して棚にしまうことって大事だったりするとおもったりするわけです。ある人にとってそれは親をなくすことだったり、会社をやめることだったりするかもしれない。覚悟を持って生きようが、ダラダラでもいいんだけど、なんか日々過ごすなかで、区切りとしての「句読点」をうつことってあると思う。ダラダラでもいいけど、句読点を打つタイミングでうってないと、広げるだけじゃなくて、まとめないと、ダラダラからダメダメになるんだとやっぱり思う。

ナズナ(綾瀬はるか)にとっての句読点って、信介に手紙を書くことだった。別にナズナはダラダラ過ごしてたわけじゃないけど、うやむやにせず、やっぱりちゃんと句読点うっとこうっていう気持ちがあった。いや、あのまま手紙をかかない、っていう決断をしたならそれも句読点だと思うのよな。いずれにしても時が過ぎていくなかで、ナズナはひとつ区切りをつけたんだと思う。それってやっぱり大切なことなんだ。

言葉や思いが伝播していく素敵な物語。善性が前にですぎかなあとも思ったけど、言葉や思いが悪意に染められていくようなSNS時代にはかえってこういう映画のほうがいいよね。