ホーチミンのあぱーえから4キロ離れた
ロッテマートにウォーキング兼ねて買い
物へ。
東京では姪の大学院の入学式があり、
母と姉が出席している。
楽しそうな東京多摩地区に食べ歩きの
様子が家族ラインで届く。
母から直接ではなく、一緒にいる姉
から、〇〇に会いたいって言ってるけど
何とか会えないかなと連絡が来る。

妻は拒絶するだろう。

母と姉は、過去に妻の不在時に東京の
マンションに遊びに来て、キッチンや
水回りをキレイに掃除したことがあり、
妻はそのことを、生涯消せぬ恨みとして
胸に刻んでおり、その後一切家に寄せ付
けない。

この間を取り持って、円満を演出する
のが夫であり父であり子であり弟である
私の役目だが、荷が重過ぎた。
双方からの話を受け止めはしたものの
何もせずに放置した。
そして、親に孫の顔をロクにみせること
のできない、不孝者となった。

ごめんなさい。それは無理だ。
ーー大丈夫。そう言い聞かせてるから。

いつか長期間の面会が叶ったら、
実家に連れていくから。どうかその日
までこらえてください。

そんなやりとりがあった午後、
ロッテマートからの帰り道
久しぶりに息子からライン電話の着信。
まだ息子は電話の操作方法を知らない。
妻が今回の回答を節目に週末の交流を
解禁したようだ。

1か月会わない間に、平昌五輪を一緒に
観ていた時に興味を持ち始めていた国旗
の知識が増していた。

はやく会いに来ないと小学生になっちゃ
うよ。
と、言われて、来週会いに行くよと知ら
せた。
来週は仕事で1週間滞在する予定で、
それを直接伝えられて、嬉しかった。

息子と会話がしたい。
という願いは、すぐに叶った。