第92回全国高校野球選手権大会は金曜日に49の代表校の最後に山形中央(山形代表)が登場し、翌日には79年ぶりという名門同士の対決・早稲田実業(西東京)-中京大中京(愛知)の注目の試合が行われどうなるかふたを開けてみると、まさかまさかの早実大勝、中京連覇の夢無残にも惨敗で砕け散るという結末など波乱の展開に大味な試合、さらに接戦ありといろんな要素が入り混じった展開で、今日・明日とベスト8入りをかけての3回戦8試合ですね~。

今日は全体的に見て接戦続きでまさかの展開もあり、甲子園の女神はどちらに味方するか?という目線で楽しめる内容が多くあったように思います。

「今大会を通じてのABCのアナウンサー陣をきよふじ目線で批評します」と書いておきながら長いことこのネタを書くのに手間取ってましたが、ようやく自分なりの考えがまとまったので長くなるかもしれませんが書いていきます。


楠 淳生(くす あつお)…1981年入社

ホント長いことがんばってるなあ、と思っていたらもうキャリア30年目ですか。年月が重なるのは早いもので、肩書きがゼネラルアナウンサーだもんなぁ…。(決して悪い意味ではありません)

その割には決勝戦テレビ実況が第75回大会(1993年)だけというのは意外。

プロ野球のラジオ中継(ABCフレッシュアップベースボール)での福本豊さんとの掛け合いが「居酒屋中継」と何かと揶揄されることも多々あるが、この人にまさかの展開をしゃべらせたらもうお手の物。

テンションMAXでまくし立てるまくし立てるその勢いや半端なもんじゃない!(1回戦の仙台育英(宮城)-開星(島根)の9回の攻防なんて特にその部類にはまる)

こんな感じを維持して今年久々に一花咲かせるか?


中邨 雄二(なかむら ゆうじ)…1985年入社

94年(76回大会)にキャリア10年目で初めての決勝戦テレビ実況起用で、その試合がとてつもない結末…(佐賀賞・西原正勝キャプテンの史上初の決勝戦での満塁弾)、さらに2年後には「奇跡のバックホーム}(熊本県人にとってはある種のトラウマでしかないかも…)と、この人が決勝戦の放送席に座ると何かが起こる、そんな雰囲気をかもし出しているが、2002年〔82回大会:明徳義塾(高知)松井秀喜5連続敬遠から10年後の大会初制覇〕を最後に決勝戦実況から遠ざかっている。

そのせいなのかどうか定かではないが、近年はすっかり落ち着いたトーンでの語り口で実況を展開することが多いが、息詰まる場面や得点シーンはしっかり盛り上げるのはさすが。

しかし今年も準々決勝以降の出番は自身がスポーツアナのシフトを組むデスクでもある上なしか?


伊藤 史隆(いとう しりゅう)…1985年入社

初めての決勝戦テレビ実況は同期の中邨より一年後〔77回大会:帝京(東東京)-星稜(石川)〕だったが、6年後の2001年〔83回大会:日大三(西東京)-近江(滋賀)〕、2003年~2006年と計6回の担当はABC現役アナウンサー最多〔ちなみに同じ6回担当は武周雄(現総務局長、'89・'90,'92,'97-'99年)。

近年は清水次郎・小縣裕介の’94年入社コンビの台頭もあり'07年以降決勝担当はないが、実力はABCアナウンサーのみならず朝日系、いや民放界№1といっても過言ではない。(現にTBSテレビ・ラジオ系列の「アノンシスト賞」の「グランダ・プレミオ」受賞がそれを示す)

緊迫する場面での抑揚や的確な場面描写、さらには放送席のゲストの人柄を引き出すトークセンス、いずれを取っても文句なし!

これは'89~'91年の3年間キャスターと務めた「熱闘甲子園」での取材経験などで積み重ねたものが活かされていると言える。

昨年7月から自身初の冠番組「ようこそ!伊藤史隆です」のパーソナリティを務め、さらに話の引き出しを増やそうと日々努力を積み重ねる姿勢やよし。

スポーツ実況&生ワイドの二束のわらじでさらに味をだすか?

そしてなんと!今年は久々に決勝戦実況担当決定!・・・と思いきや、3D実験のための中継収録とのこと、ちょっと残念…。


以下中堅、若手と続くのでそのことは明日以降に。