簡単に言うと

少女が、誘拐犯を好きになる小説。

主な登場人物

被害女児として生きる女性

優しかった年上の男性

身内と他人の逆転

自由すぎる両親がいなくなり、伯母さんの家に引き取られた女子小学生……

従兄弟の男子中学生に意識されてしまい、夜もオチオチ寝られない……

それなのに、いつも学校の帰りに友達と遊ぶ児童公園で、ベンチに座って本を読むフリをしながら、女子小学生たちを見てる変質者が気になってしまう……

なんじゃそりゃ！

イケメン、恐るべし……

大人と子供の逆転

ヒロインは性的な欲求だけで、イケメンが好きなんじゃないらしい……

芸術家気質の両親の遺伝なのか、育った家庭環境が影響したのか、純粋に美しいものが好きなんだよね？

それに、どこか彼女の父親に似てるという……

世間を騒がせながら、秘密の同居生活を始めた、男子大学生と女子小学生！

教育ママに育てられた、何事にも几帳面な青年を、自由な家庭で育った少女が変えていくって逆転は、誘拐とは程遠いような……

事実と真実の逆転

セカンドレイプって言葉がありますな？

真実を話したくても話せないでいると、大人たちは勝手に有りがちなストーリーにしてしまう……

性被害に遭った女の子の現実に有り得る心理が、有り得ないような物語の始まりになる！

社会正義とアイデンティティが一体化してるような人が読んだら、どんな気持ちになるんだろう？

まあ、そんな人は文学に興味ないよね……

流浪の月（凪良ゆう）