父は無口です。

口を開くときはなんかしらの文句があるときだけぐらい。

「飯が、まずい」「段取りが悪い」「誇りが溜まってる」「汚れてる」と

母に何かしら文句を言う時と

車の運転でそこらのドライバーに「チンタラしてるな」「何やってんだ!」

と舌打ちしている、そんな時だけ饒舌な男なんです。

 

昨日病院に母の見舞いに行った時、

母は夜に体の調子がすこぶる悪く、

このまま自分が死んでしまうかもって思ったのでしょう、

荷物をまとめ、「もう帰る」と駄々をこねます。

しかし体は荷物をまとめるだけでしんどくなったのか、

ベットでぐたっとしています。

土日は一時帰宅するようにしているので、とにかく荷物をほどいて、

治療をしないと父と二人で説得。

「もう十分生きた、いつ死んでもいい」とのたまう母に、

 

「少しでも長く生きてくれ、愛してるんだから」ですって、、、、、

 

多分、一生に一度きりの「告白」に私は立ち会ってしまいました。。。。。

 

帰りに買い物していると「あいつはこれが好きなんじゃ」

「あいつはよくこれを食べとった」「あいつの好きなアイスはないかな?」

と次々の買い物かごに入れて行きます。

そんなに多分食べられませんよ、

胃の周辺に大きな腫瘍ができてしまってますからね。

寂しそうな背中に言う通りに買いましたけど。。。。

 

 

 

なんでもっと日常で大切にできなかったのかな、ほんと、不器用です。