先週。
生放送でスタジオにお入りいただくご出演の方が来られた時。
今日の放送の流れとご出演いただく方の確認をしていた時。
たまたま支局に上田支局長がいてて、その打ち合わせ確認の席にも同席。
放送の資料は毎回他局のFMの放送原稿を持ってきてこられる。
（それも毎回ちょっと胸が痛いんですが）
その原稿はA4の紙の左上にホッチキスでしっかりとめられていて、きっきりとホッチキスの針に沿って折られているのが細かくチェックされていたことを毎回感じてしまう。
これは毎回この通りに原稿を読まれるのですか？
そうです。
先方さんが応えて下さる。
チラっと原稿を見ると、赤ペンで横線を入れて文字を消しているのが見えた。
まず、私らの番組は原稿は基本的に原稿通りに読まない。
と、いうか聴いて下さる方にはそれが刺さらないような気がしてどうも避けたいのが本音で‥。
私は赤ペンでチェックの入っている原稿を手に取りながら
私らの放送はこの通りにいかないので‥
と、申し訳ない気持ちも含みながら
放送に出て下さる若手の方に声をかけた。
ちなみにこの赤ペンはどなたのチェックですか？
と、その若手職員さんを引率された上司の方に尋ねると
うちのトップです。
一言一句漏れずにチェックします。
へぇ！
そうなんですね？
そこまで厳しくチェックしていることを知ってびっくりしていると
だってインターネットラジオって全国の人が聴いているじゃないですか？
あ‥‥。
ちょっとびっくりショックで私が黙ってしまいそうになりながら
（確かに単独放送はラジコで聴けないので）
ちなみに全国ネットで反響とかどうですか？
私は興味と恐怖で聞くと
１件だけありました。
あ、全国の中から‥。
心の中で今までのやり取りを消化しながら、私が
では、そのチェックの入った原稿はナシで自然体でいきますね！
と、声をかけると
私の隣に座っていた方が
だって、和歌山放送って誰も聴いてないじゃん。
ん？
私はすかさず上田さんの顔を見ると
上田さんはちょっと難しい顔つき。
咄嗟に私はリスナーさんの顔を思い浮かべていた。
みんな1時を楽しみに待ってくれている。
メッセージもリクエストも沢山くれている。
今日はどんな放送をしてくれているかって待ってくれているリスナーさんの顔を思い浮かべいた。
そしてスタジオで待ち受けてくれている
アカシ君やみゆっきーの顔も浮かべていた。
話を拾ってくれて、話を盛り上げてくれるアカシ君やみゆっきーの顔。
‥‥‥誰も聴いてないじゃん‥‥‥
その言葉のあとの少しの時間で色んなことが頭の中をグルグルとかけめぐった。
逆にそんなことを思いながら毎回スタジオに入っておられたん？‥‥。
と、悲しい気持ちにもなっていた。
自分だけの胸に秘めて、そのあとスタジオで生放送。
なにごとも感じない「無」の気持ちを保ちながら。
と、いうことがありました🌀
