真冬なNZです。最近、本当に寒いです。
NZの冬は、寒くて雨ばかりです。必然的に、お家に引きこもりがちです。なので、冬と言えば、手芸です。他にも、お菓子作りをしたりするお友達もいます。皆さん、とっても上手です。

私はですね、初めてティーコージーを作ってみました。ミシンがないので、地味にチクチクと。

アンティークの、ハーフドールってご存知ですか⁇ 1920(大正9)年~ 1930年(昭和5)年頃に作られていた陶器でできた、上半身だけのお人形です。ほとんどがドイツ製ですが、日本製のもあります。当時、イギリスの裁縫好きな女性の間で、このお人形を使って、自分の好みのドレスを作って、ティーコージー、パウダーボックス、ピンクッション、ブラシなどを作る事が、大流行したそうです。

価値が高いと言われているのが、arms away(腕が胴体から離れている)とかopen armsとか言うそうです。作る技術が難しいからだそうです。手の込んだヘアースタイル、レアなアクセサリー、フェザー、帽子などが描かれた物も、価値が上がるそうです。





私は、アンティークショップにあるのは知っていたのですが、ただの上半身人形だと思っていました。基本的に、アンティークショップで目が行くのが、第1位 洋食器、第2位 シルバー⁇ お人形の置物系は、使い道がないので見るだけでした。しかも、このハーフドール、上半身しかないくせに何気に高かったのです。

ところが、ある方のブログで、ハーフドールのティーコージーの存在を知りまして、「いいなぁ、私も、私だけのハーフドールちゃんが欲しい」となったのでした。すぐ、影響されるタチなんで。。

それで、アンティークショップをはしごして、やっと私好みのハーフドールちゃんを手に入れました。1軒目のアンティークショップは、色んなハーフドールが、出てくる、出てくる。普通、上半身だけで売られているのですが、ここは、ドレス付きなど当時のままの状態で売られています。ドレスの下に、骨組みみたいな物が着いていたり、毛糸のティーコージーが着いていたり、パウダーボックスに、上半身だけではなく、色っぽい足がボックスに着いている物も有りました。どれも、貴重な物で、見せて頂いてありがとうございましたという感じでした。と言うのも、お値段が、とても高かったのです。「カード払いもできるよ」って言われましたが、一応、主婦デスから。ね。

そして向かうは2軒目。上半身だけでの販売ですが、1軒目の半額くらいでした。それでも私的には、高いけど、まだ手の届く値段です。買いたかったのは、上半身だけでした。夫が毛糸のティーコージーとか、「おばあちゃんちみたいで嫌い」って言うのです。うちの夫は、スタイリッシュな物しか家に置きたくない人なんです。。しかも、あんな小汚い布のドレスを着た人形とか、薄汚い毛糸のティーコージーなんて、家にも入れてくれそうにありません。。

それに、ハーフドールが流行った時代の女性のように、私も自分だけのオリジナルハーフドールを作ってみたかったのです。

最初にピンときたのがこの子。オレンジにミントグリーンの組み合わせのオシャレさんです。顔も整っているのでドイツ製っぽいです。腕が離れているのが、値打ちがあるのは知っていましたが、おっちょこちょいの私は、壊しそうだし、手が上に上がっているのは、ちょっとセクシーでした。私の好みは、品がある感じの子。この子は、ちょっとうつむき加減の派手じゃない感じが気に入りました。

日本製もあったのですが、大きさが大きすぎたり、小さすぎたり、ティーコージー用ではなく、ホウキ用だったのか胴体に穴がありませんでした。お値段も、$10安くしてくれる子と、そのままの値段の子とか色々あって、迷った結果、"迷った時は、ファーストチョイス"で、オレンジのこの子に大決定。





ティーコージーを作るにあたって、アドバイザー。なぜか夫。「ティーコージーで1番重要なのは、保温性だ。布に、綿が入った物を挟まないと‼︎」私、「作った事あるの⁇」どうやら、小さい時、お母さんの手伝いで作ったとのこと。

ティーコージーにあう柄と、スカート生地にあう柄は違う。どこまで、ドレスチックにするのか⁇本当は、ティーコージーを着けたまま、ポットを注げるタイプにしたかったのですが、ミシンがないのと、初心者マークの私には、レベルが高うございました。





幸い、うちのハーフドールちゃんは、地味めの服装。ごくごくシンプルにしようと思いました。(出来ないとも言う)どうでしょう?初めてにしては、上出来じゃないですか?ハーフドールちゃんも、アンティークショップの棚にしまわれているよりも、本来の姿で使ってもらった方が嬉しいんじゃないかなと思います。

アンティークは、"運命の巡り合わせ"だそうです。どんなに素敵でも、高くて私の手元には来ない物もあるし、不思議に私の手元に来た物もある。本当に不思議です。縁があって、うちに来たこの子。大事にしていきたいです。