今日は、自分の仕事について改めて考えさせられた一日でした。
『ひとつ、ひとつの作業に魂を込める』
大工の神様と云われた中村外二棟梁の言葉。あのロックフェラーもこの方の家造りに魅了された一人。
そして、中村外二さんはロックフェラーの自宅を手掛けることになりました。
ひとつ、ひとつの作業に一手間も二手間も掛け、それに魂を込め、完璧なものに仕上げていく。
面倒くさがり屋に職人は向いてないともいいます。
ものづくりの職人として全てにおいて妥協などなく、いかに完璧に仕上げていく過程を導くかだと…。
江戸時代に書かれた日本最古の大工の技術書というものがあります。
『五意達者』
五意達者とは、棟梁が身に附ける五つの技法(式尺の墨がね・算合・手仕事・絵様・彫物)です。 特に、式尺(木割)、墨がね(規矩)の習得は困難を極め、墨付けの技法は熟練を要します。
一、式尺墨がね
設計図を読み解き、的確に墨付けが出来る技術
二、算合
金勘定や緻密な計算力
三、手仕事
削りや細かい加工のあらゆる手仕事
四、絵用
デザイン性に優れた内装を自らのセンスで創り上げる力
五、彫物
字の如く、蓑を使いこなせる技
熟達度する棟梁は、これらのことを昼夜怠ってはいけないというおしえです。
お互いのその姿勢と技術に惚れ込んだ仲間であり、日々その技術の向上に精進し仕事が出来なくなるその日まで努力怠る事は無いというチームなんだということを改めて実感させて頂いた日でもありました。
技術の向上は職人としてのプライドでもあり、ものづくりに携わる者として恥ずる事のないように努めたいと思っています。
日本人の手先の器用さは、世界一だと云われております。
日本人に生まれたことに感謝し、そして職人としてその技術を高め次世代へ繋いでいくという使命感は常にみんなあります。
魂を込めて創り上げたものに、お客様が息を吹き込んで下さいます。こんな嬉しいことはありません。
チームで魂を込め創り上げたものをお客様に引き渡すとき、私達の気持ちはいつも感無量です。
大工だけではなく、板金屋、塗装屋、タイル屋、クロス屋、電気屋、水道屋、ガス屋、足場屋、基礎屋、それぞれに技術を駆使した仕上がりがあります。
日本人ならではの手先の器用さに加え、更なる技術の向上に努め、お客様に安心と快適さを提供しつづけていきたいと職人一同、心を一つに頑張って参る所存です。
私は電気工事士であり建築家です。
無駄のない美しい完璧な配線図と照明による空間に奥行きと感動の演出を常に提案していきたいと意識して仕事に取り組んでおりますが、まだまだ若輩者です。
これからも仲間と共に日々精進して参ります。
どうぞ末長いお付き合いの程、何卒よろしくお願い申し上げます。
この道より
我を生かす道なし
この道を歩く
我を生かす道なし
この道を歩く
武者小路実篤より
最後まで読んで頂きありがとうございました。
最後に皆様に読んで頂きたく、リブログさせて頂きました。よろしくお願い致しますm(__)m