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なんかいつもより熱っぽくなかった?
スマホを見ながらその場限りの心配をする
知らない
そんな彼に私は下着をつけながら言葉を返す
泊まっていかないの?
服を着た私に裸の彼が布団から手を伸ばす
明日も早いし帰るよ
寂しいなぁ
なんて言って君は優しく唇を重ねた
錆びた音がする玄関のドアを閉めて闇に溶ける
冷たい風が頬に刺さった
その場限りの甘い時間が終わった合図
煙草に火をつける
煙草を吸うのを貴方は知らない
でも、それでいい
私は貴方に全てを見せない
煙草を吸うのだって
家ではジャージで過ごしてるのだって
貴方の珈琲の匂いが嫌いだって
今日、熱があっても好きだから貴方に会いにきたなんて
絶対教えない
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貴方との熱はすぐに覚めるのに
私の熱はあがる一方だ