A
最期(さいご)と最後(さいご)。
① 期の呉音(ごおん)はギ•ゴ、でキの読みはない。
意味は、「約束」「機会」「順番のあと」で、「順番のあと」は希望につながる。
漢音(かんおん)にキはあるが、「最期」という熟語はない。
② 後の呉音はグ、漢音はコウ。(キの読みはない)
意味は、「まえあと、順番のあとで、時間のあとなら、将来•子孫の意味になり、時間的に遅れることから、劣るの意味になる」。
「最後」という熟語はない。
B
漢字が日本に伝わって、最期の意味が「死ぬこと」になったのは、早くて1200年(平安時代の終わりごろ)であである。
最後の意味が「死ぬこと」になったのも、「最期」と同じころで、たぶん、発音が同じであることからの混用(こんよう)である。