長編映画だが、それを感じさせない。
登場人物が少ないが、全員が圧倒される演技をしている。
松坂桃李さん、広瀬すずさん、横浜流星さん、多部未華子さんみんな大好きだったので見た映画だったが、期待を裏切らなかった。
松坂桃李さんは学園ものの映画の時から見ているが、様々な役をこなすようになり、今回は抑えた演技の中に訴えかけるものがあった。
私が一番涙が出たのが、広瀬すず演じる更紗がDVに合った時に血をハンカチを濡らして拭く場面。セリフはないのに、その優しい拭き方に涙が溢れた。
広瀬すずさんも学園ものの映画から見ていて、元気なイメージだったが、すっかり大人の女性になった。⌈情熱大陸⌋で撮影の裏側をやっていて、あの場面がこのシーンかと想いながら見ていた。悩みながら体当たりで演じて撮影していたが、完成した作品を見て、悩んだだけあるよと思った。撮影後のご褒美にラーメンを食べる姿はいつものすずちゃんだった。
横浜流星さんは映画を見たのは2本目になるが、最近のDCUの演技を見ていて、演技が上手い俳優さんだなと感じていた。泣く演技が特にすごい。男性で泣く演技は女々しくならないようにするのが難しいと思うが、悲しい場面も怒りの場面もポロポロっと急に涙がこぼれ落ちるのだ。今回も更紗を引き止める時の涙がすごかったし、その時の据わった目がメンタルボロボロの感じがすごく出ていた。イケメンなだけではない。そして自傷行為の後に最後に更紗に⌈もういいから⌋と言うのが切なかった。これからも活躍を見ていきたい俳優さんの一人である。
多部未華子さんはベテラン女優さんの域に入ってきていると思うが、いつになっても透明感を失わない女優さん。目が特に好き。静かな演技の中に芯の強さを感じる。今回は珍しく自分からのキスシーンがあったが、全くいやらしくない。辛い役だったとは思うが、あの時の文にとっては必要な人だったと思う。
子役の女の子二人もすごかった。今回の話は彼女達がいないと成り立たない話なので出番も多かったが、大人を見透かしているような演技に鳥肌が立った。
もう上映は今週で最後になるが、もっと多くの人に見てもらいたい映画だなと感じた。
人は一人では生きていけない。
