お父さん、お疲れさま

こんばんは。きてぃです。

今日は、私の父の退職日です。

来月で７６歳になる今でもフルタイムで働き、休日出勤することもあります。

そして雨の日も、片道約４０分の自転車通勤を続けてきました。

父の職場は東京都大田区の町工場です。このの地域は同じような工場がたくさんあります。

従業員３人の零細企業です。

そこで、小さな部品の製造を行っています。

昔は、友人のお父さんが大手の企業に勤めていることが羨ましく、なかなか自分の父親が、従業員３人で部品を作っていることを言い出せないこともありました。

でも今は、大きな声で言えます。

『私の父の仕事はとても立派な仕事です』

と･･･

だって、車を作るのにも細かい部品が必要だし、ネジ１本だって精密でなければいい製品は作れない。

私が実家で生活していた頃はよく、

『お父さんは昔、○○(有名な建造物)の部品を作ったこともあったんだ』

と自慢気に話していました。

それが父のプライドだったのだと思います。

工場での仕事は過酷です。
暑い日も寒い日もエアコンなどないところで仕事をしています。

仕事中に怪我をして帰ってきたこともしばしば･･･

そんな時でも仕事は休めません。

だって従業員が３人しかいませんから･･･

唯一長期で休んだのが、１０年以上前に心筋梗塞で倒れた時だけ。

毎日家に帰ってくると母が父の作業着を洗濯するのですが、洗濯機の水がすぐに真っ黒になってしまうほど。

そんな過酷な状況の中、私達家族の生活を支えて今まで働いてきてくれました。

昔は父の仕事が恥ずかしいとさえ思ったこ自分が恥ずかしい。

今では、そんな素晴らしい仕事をしている父が私の誇りです。

今頃、いつもと変わらず仕事をしていることと思います。

今日は大事な用事があって実家に行くことができないのですが、

姉と２人で電報を送ることにしました。

月曜日に実家で『お疲れさま会』をする予定です。

『お父さん、今までお疲れさま。そしてありがとう。これからも元気でね』

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