人間ギライだった薬剤師の卵

人間ギライだった薬剤師の卵

誰かのためになんてカッコイイことを言えるような私ではない。将来、立ち止まったとき、あのとき考えていたことを振り返ることができるように、感じたことを気づいたとき、気ままに書こと思います。

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次の日、母方の祖母家に行くと、曾祖父はまるで眠っているかのようでした。

苦しい表情でもなく、綺麗な姿で横になっていたので、より曾祖父の死を信じることができませんでした。

しかし、いつも物静かにソファーに座って、たまにニコッとするやさしい曾祖父が、いつもの場所ではなく、白い布団の上で横になっているのは、なんとも違和感を覚えるものでした。


布団の上の曾祖父の姿をみていると
「ヒゲを剃ったんだけど、また伸びてきちゃってねぇ。」
と祖母が言っていたのが印象的で、人は死んでからもヒゲが伸びるのだと不思議に感じました。



いよいよ、霊柩車まで曾祖父を運ぼうというとき、曾祖母は泣いていました。

それでも、なにやら色とりどりに絵の書かれた丸いカードのようなものを私たちに渡し、棺の中に入れるように教えてくれました。


そんな曾祖母を見て、母がもらい泣きしました。
その姿を見て、「曾祖父は死んだんだ」ということを受け入れ、曾祖父が亡くなってから初めて涙が出ました。