7月19日の深夜から、ずっとテンくんのことを考えている。

ゆづや、まおまおほど熱烈なファンではなかったけど、

テンくんの演技はいつも楽しみだった。

 

どうして、

どうしてテンくんだったのだろう。

 

事件のあった場所は、日本では東京の青山みたいなところで、比較的治安もいいところだとニュースのコメンテーターが言っていた。

 

犯人はテンくんだと知らなかったと言っているらしい。

 

たまたま、

偶然。。。

。。。

 

 

ちょっとセレブな街で高級車のドアミラーを盗もうとしたら、たまたま偶然、テンくんの車だったのかな

 

言い合いになって相手を刺したら、たまたま偶然、テンくんだったのかな

 

どうしてその、たまたま偶然、がフィギュアスケーターのテンくんになったのかな

 

無意識に、ぐるぐると思考がまわる

 

サッカーの強豪国には治安の悪い国も多いし、血生臭い事件も過去にあったりしたけど、そういった国で、仮にもし、有名サッカー選手が強盗殺人に巻き込まれたとしたら、こんな風に感じないのかな?ああ、やっぱり・・・と、あきらめがつくのかな

 

フィギュアスケートとそんな事件は両極にあるくらい、似合わないよね

 

そんな、答えの出ない、出しようがない思考が、ぐるぐると頭を回っている。

 

テンくんの演技を何個か見てみた。

 

ソチのフリーもすごくいい。

でも圧巻はやっぱり2014-2015シーズンのフリーだよね。

大好きなプログラムの一つだ。

 

後半の民族楽器の細かいリズムにのって刻むエスニックなステップは素晴らしい。

アジアの民族音楽で、アジア人のスケーターの表現で、ほんとに素晴らしいプログラムを作り上げたな、と思う。

終盤に向かって、たくさんのバリエーションのアジアンテイストのツイズルがでてくるが、ほんと見ていてわくわくする。

最後のクライマックスに向かってくツイズル連続スリーからの足換えコンビネーションスピンは、とってもかっこいい。

 

テンくんのかっこいいのは、個人的にアクセルジャンプのテイクオフ時に後ろに振り上げる右脚だと思う。←細かくてゴメン

 

ちょっとセクシーなんだよね。

 

野生の獣のような、生きるためのしなやかな筋肉の感じ、というか、

ひゅんっっ と後ろに振りあがった脚は最高にセクシーだと思う。

 

この四大陸の一か月後に行われた世界選手権(上海)の実況で、アナウンサー(Fujiの西岡さんかな?)が、言った言葉が、テンくんそのものをたたえているように聞こえたので、紹介しますね。

 

「フィギュアスケートの歴史に残る名プログラムが誕生しました。デニステンのフリー。まさにシルクロードの王侯貴族のような、誇りをもったプログラム。」

 

テンくん、君がこの世にいないなんて信じられません。

さみしいです。。。(泣)

デニス・テン選手のご冥福を心よりお祈り申し上げます。