・着物の履物は季節に応じて履き替えるものなの?
お立ちよりありがとうございます。
東京目黒区・自由が丘都立大学・着付け教室、関口加容子でございます。今日はいただきましたご質問をご紹介いたします。
今日は、お客様からいただきました感想をご紹介いたします。
着物と帯は衣替えがあって季節によって着替えますが、草履や下駄は季節で履き替えなくてはいけないんですか?
(匿名さま)
この度は、ご質問ありがとうございます!
確かに、着物は季節によって袷(あわせ)や単衣(ひとえ)、薄物(うすもの)と着替えます。
そこで、履物は着物に応じて履き替えるかどうか、疑問ですよね。
履物は、1年を通して同じ履物を履きます。
袷や単衣といった着物に合わせて履き替える必要はありません。
草履にしても下駄にしても同じです。
下駄は、浴衣に合わせるという感覚の方もいらっしゃるかもしれませんが、下駄は着物にも合わせることもできるんですよ。
ただし、下駄は鼻緒が麻素材の涼しげなものでしたら、夏の着物か浴衣に合わせてあげたらいいですし、別珍のような温かみのある素材でしたら、夏以外の着物にも合わせることができます。
見た目で温かみのあるもの、涼しげなもので見分けるといいですね。
草履は、パナマやシザール、麻織などの涼し気なものは、夏仕様になります。
だからといいて、夏はパナマやシザール、麻織でなくてはならないわけではありません。
アザラシの毛皮の草履などは、1年中というよりは、寒い時期に限って履くものです。
基本的には、履物には季節に応じて履き替える必要はないということですね。
季節によってというよりは、着物と同様、履物にも格がありますので、着物をお召しになる場所に応じて、履物を合わせるという風に考えるとよろしいですね。
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