毎週日曜日にラジオ大阪で放送されている「日曜競馬完全中継 OBCドラマティック競馬」。
今年の1月からレース実況を担当させていただいています。
1~2月は京都競馬場で、そしてこの3月は阪神競馬場で、お昼過ぎの5~7Rの3つを主に喋っています。
さらに、同時に開催されている他場のレースを、モニターを見ながら実況することも。
3つの競馬場で開催されている場合は、ローカル競馬場の9~12Rを担当することが多く、そうなれば1日の実況数は7つに上ります。
7レース分の準備となると、結構大変。
1つのレースに16頭が出走すると仮定すると、16×7=112頭分の馬名と服色を覚えなければなりません。
その他に、どの馬が勝っても対応できるように各馬のこれまでの戦績を調べておく必要があります。
必要ならば改めて過去のレースも見直します。
そして、今回のメンバーの組み合わせを見て、どんなレースになりそうかをある程度予想し、レースのイメージを作ります。
1頭抜けて強い馬がいるのか?先行馬が多く速い流れになりそうなのか?このレースが今後どこに繋がっていくのか?
1レース分だけでも準備には結構な時間がかかります。
しかし、本番のレース実況自体はわずか数分で終わってしまいます。
サッカーや他の競技の実況と比べると、準備したものがお蔵入りとなる量は圧倒的に多い気がします。
それなのに!
楽しいんです!
この準備も含めて全く苦痛に感じないんですよね。本当に天職なんだなぁと思います。
やりたかったことを仕事としてできている幸せをしみじみ感じながら仕事をさせていただいています。
さて、デビューから9週目にして、早くも重賞を実況させていただける幸運に恵まれました。
先週リニューアルオープンし、2年ぶりの開催となった中京競馬場。
そのオープニングを飾る「中日新聞杯」を実況しました。
中京競馬場はこれまで小回りコースというイメージで親しまれてきましたが、今回の大掛かりなリニューアル工事により、直線が100m近く伸び、直線には勾配2%という急坂が設けられました。
以前のイメージとは全く違うコースに生まれ変わり、レース展開や傾向なども過去のものが全く通用しないものとなりました。
実況前日の土曜日がリニューアル初日だったため、通常の準備に加えて、全12Rのレース映像を見ながら実況練習に努めました。
コースの特徴はもちろんのこと、モニター実況に向けて公式映像の画面の見え方やスイッチングのタイミングなども意識して翌日に備えました。
日曜も朝から中京競馬場のレースを注視。
やはりダート戦は前に行った馬が粘るレースが続いていましたが、厄介に感じたのは芝のレース。
先行馬が粘るレースもあれば、後ろからの豪快な差しが届くことも多数。
残り400mの地点から約200m急な上り坂が続き、そこからゴールまでの200mはほぼ平坦。
急坂で外から先行馬を差し切る勢いで突っ込んできていながら平坦になってから勢いが鈍り、今度は別の馬が突っ込んできて大勢が変わるというレースが多かったように感じました。
しかも、馬群は馬場一杯に広がり、その広がりの間からも内からも突っ込んでくる馬がいて、馬の脚色を判別するのにとても苦労しました。
少しずつ感覚を掴みながら迎えた中日新聞杯。
初重賞実況という緊張はそれほどありませんでした。
何の飾り気もない無難な実況にはなってしまいましたがなんとか無事に終えることができました。
勝ったスマートギアが重賞初制覇だということには言及出来ていたのですが、松山弘平騎手も重賞初制覇だったのはノーマーク。
ちょっぴり悔いが残ります。
中京競馬場リニューアル初の重賞が自分の重賞初実況と重なったということで、前日の大変だった準備も相まって思い出に残るレースとなりました。
今度は目の前で行われる阪神や京都での重賞レース実況が目標となります。それに向けて普段の鍛錬を着実にやっていこうと思います。
~アナウンス講座ブログより~ http://www.announcer-network.com/yousay/