籠入りムスメ
過保護のカホコ観てると、何だか昔の自分を思い出す。
何でも買ってもらえたり、あんなに可愛がられたわけではないけれど。
自分の意見とか、思ってることを言葉にするのが苦手で、代わりに母親が発言してたり、決め付けたり、そういうところを見ていると、自分と重なるところがあって、ぎゅんとした。
20歳くらいまで、親に反発とかあまり出来なくて、もやもやしてた。
遅れてきた反抗期を迎えて、苦しかったけれど、ようやく自由になれたような気がする。
今思うと笑えるけれど、26歳のとき初めて家出をした。
夜中にこっそりと、荷造りをして、無計画に。あれは衝動的だった。必死だった。
いつも、心配性で入念に準備をしないと動けない私が、一歩踏み出した瞬間だったかもしれない。
26年分の押し込めていた感情が爆発した瞬間だったかもしれない。
親は、実家を出て暮らすなんて大変だろう、なんて言っていたけれど、その逆で心が軽くなった。
一人の人間で、大人で、私にだってできる。
「のんびりしているから」
「要領悪いし」
そんなことない、私はできるよ。
「こうしなさい」
「ああしなさい」
私のことは、私が決めるよ。
たくさんけんかして、自分の気持ちをぶちまけて、暴言も吐いて、私も両親も苦しい時があったけれど、今は距離を置きつつ、いい関係を保てているような気がする。
子どもは親の思い通りにはならない。
子どもの幸せを守りたい気持ちは分からなくもない。大事に思ってくれる気持ちは分かってるよ。
だけど、子どもだって一人の人間なんだ。
良いこともあって、悪いこともあって、それが人生でしょう。
笑う日があって、泣く日もあって、それが人生でしょう。
だから、一歩踏み出すことを止めないで、見守っていてほしい。
親が代わりに何かをするのではなく、手を出すのではなく、見守っていてくれれば、それで十分なんだと思う。
今まで育ててくれてありがとう。