糸と光線
まだ、20歳そこらの頃、
教科書で見たことのあった画家の展覧会が行われていたので
一人美術館へ行った。
そこで別の展覧会が行われていて、たまたま出会ったのが
塩田千春さんの作品。
衝撃を受けた。
気持ち悪くなった。
だけれども、とても魅力的で、思わず図録を買ってしまった。
美しくて、美しくて、気持ち悪くて。
張り巡らされた糸が、交差する糸が、
当時の、悩んだり、葛藤したりする自分を映しだされたような
とても共感できる作品だった。
あれから、9年くらいのときを経て、
あの時よりは成長して、環境も変わって
塩田さんの作品への感動も薄れていた。
そんな今日、出会った光線たちが
塩田千春さんの糸の作品を思い出させてくれた。
偶然にも、光線の会場へ向かう途中、
塩田さんの作品と出会った美術館が見えた。
わくわくして、昔を思い出して、少し泣いた夜。