KITA-SANのブログ

KITA-SANのブログ

リタイアライフに突入して3年目。
趣味で再開した茶の湯の奥深い世界を探求し、実践することに意義を見出す毎日、グルメの話題、体力維持の為に始めたトレッキングなど、日々の気づきや感動を気ままにリポートします。

Amebaでブログを始めよう!
▲恒例の畠山記念館友の会茶会が、今年は11月1日、2日に開催されました。私は2日に出席して参りました。毎年、各流派が交代で席主を務める浄楽亭での薄茶席、今年は武者小路千家の久米守翠さんが席主を務められました。武者小路千家七代家元の直斎が好んだという矢筈棚に明七宝の水指という大変典雅な組み合わせで、美味しい一服をいただきました。その他のお道具も素晴らしい取り合わせで、目を楽しませてくれました。
▲記念館が席主となる濃茶席では、まず明月軒でお菓子とお濃茶をいただきました。床には江戸琳派酒井抱一の「芦に鴛鴦図」が掛けられ、床脇には明時代の古赤絵香炉が飾られていました。続いて3畳台目の翠庵に移り、記念館所蔵の名品による設えを、実際に使う状態にして間近に拝見することが出来ました。今年は開炉をテーマとされたようで、慣例に従い利休好みの品として盛阿弥作の真塗手桶水指が出されていました。炉には利休伝来の沢栗の炉縁が用いられ、信長伝来のたっぷりとした天命平釜が懸けられていました。茶入は秀吉伝来の大名物で柳営御物の唐物肩衝茶入・銘「星」、茶碗は重要美術品で信長所持の大井戸茶碗・銘「信長」が出されていました。お釜、茶入、茶碗、いずれも男性的な力強さの感じられる取り合わせになっていました。大井戸茶碗はお湯に通した後のほんのりとしたピンクの発色が見られました。茶入の表面をじっくり拝見すると、なるほどプツプツとした火ぶくれが星のように見えました。床の墨跡は兀庵普寧のもの、東福門院より拝領の青磁花入も飾られていました。
▲続いて沙那庵では、茶入や茶碗の箱書、津田宗及作の茶杓、呉須銀杏香合などを拝見しました。
▲最後に講堂に戻って、毎年楽しみななだ万製の点心を美味しくいただきました。
▲いつもは記念館の図録や展示会でもガラス越しでしかお目にかかることの出来ない名品の数々を直に間近に拝見出来る友の会茶会、お陰様で今年も十分堪能することが出来ました❗️
▲なお、お席の様子は写真撮影が出来ませんので、今年は初めての試みとして、拙いスケッチですが描き残し、インスタグラムにもアップさせていただきました。

{6B4029AB-1EE5-4577-83D7-25E3115F3ABB}

以上