今年の正月は少しゆっくり実家で過ごせそうな感じ。
大晦日に帰ってきて戻りは1/4の予定。
こんなに実家でゆっくり過ごすのは何年ぶりだろうか。
今日は1/1。特にするべきこともなく、なんとなく母親が眺めてる新聞に正月映画の紹介記事が載っている。
映画なんてしばらく観ていないという母親の声に、じゃあ行ってみようか、ということで急遽「男はつらいよ」を観に行くことに。
70を過ぎた両親とともに映画館へ。
故郷の映画館は自分が知っている古くさいものではなかった。今風のシネコン的な造り。ドリンクもフードも充実してる。シートもゆったり。昔の、どこか陰気臭い雰囲気などどこにもなかった。
チケットを買い、少しだけ高鳴る胸を押さえつつ、3人で席に座る。
さて、ここからは少しネタバレを含みつつ感想を。
ストーリーとしては、寅さんの甥っ子の満男が小説家になり、とあるきっかけで高校時代の恋人の泉ちゃんと再会し、2〜3日一緒の時間を過ごす。その中で寅さんの思い出を巡りつつ、お互いの気持ちを確認しあう…みたいな感じ。
寅さんをあまり知らない人でも寅さんを総集編的に楽しめる造りとなっている。
オープニング。桑田佳祐さんの唄う寅さんのテーマ。
少しわざとらしい青空の合成をバックに、堂々と寅さんのテーマを歌い上げ、すかさず寅さんの、あの口上を語り始める。
桑田佳祐さんの口上はいつのまにか寅さんの口上と重なってくる。
この演出を観た時、あれ?もしかして今まで観たことのない寅さんを観れるのかな?と、期待した。
しかしその期待は良くも悪くも裏切られる。
前半は大人になった満男君を中心に、寅さん(と、歴代のマドンナ)の思い出話がほとんど。
後半は再開した泉ちゃんとの、20年の空白を埋める?ちょっとしたストーリー。
もちろん寅さん映画として笑えるし、泣けるし、寅さんらしい映画だった。特にリリーさんとの交流シートはとても良かった。
くるま屋の皆は店の二階を空けて寅さんの帰りを待っている。商店街の住人も皆寅さんの帰りを待っている。
流れる時間の中で変わらないもの、大切なものの象徴として寅さんは存在する。
寅さんの存在感は変わらない。
だけど…だけどですよ。オープニングで桑田佳祐が歌い上げた寅さんのテーマは何だったのか。
あまりに大きい寅さんの存在から逃れられないのは何となく理解できるが、もう少し捻ってもいいんじゃないかな。
それと、泉ちゃんは海外生活が長過ぎて、日本語を少し忘れちゃったのかな。セリフが棒読み気味で…
寅さん好きは満足な映画かも。総集編として観るならたぶん最高。
でも、だからこそ、桑田佳祐さんの唄に意味を持たせて欲しかった。
