第1章 君と二人で。─プロローグ─「おう」 そのからっとした声が人の少ない居酒屋に響いた。「しかし、君に会うのは何年ぶりかね。確かあの日以来だな。今まで何をしてたんだ。───たくましくなったな。」笑って話す男の額には、一筋の涙が流れ落ちた。