エンジニアが会社を独立すると、フリーランスとして新たに健康保険に入らなければならない。会社員時代は、毎月支払われる給料から社会保険料が自動的に天引きになっていたため、その仕組みまで考える必要がなかった。
しかし、フリーランスで働く場合、会社員とは社会保障制度が全く違う。
最初に、年金制度で考えると、会社員は、基礎年金と厚生年金の2つに加入している。厚生年金の金額の半分は、会社の負担が義務付けられている。
それに比べ、フリーランスは、基礎年金のみとなり、ひと月定額16,410円(令和元年時点)を支払うことになっている。
次に、健康保険では、会社員の場合、会社が加入している健康保険組合の保険に加入することになる。ここでも、保険料は会社が半分支払ってくれる。また、会社員の場合、疾病手当金や育児休業給付金が受け取れる組合が多い。
これに対して、フリーランスは、国民健康保険に加入することになる。支払う保険料は、所得額(年間)によって決定し、自分で全て負担することになる。
また、疾病手当金や育児休業給付金は支払われない。
さらに、会社員は、仕事中の疾病に対してお金が支払われる労災保険や、退職した場合に失業手当を受給できる雇用保険にも加入している。
しかし、フリーランスの場合はこの2つの保険に入ることができない。
以上のように、会社員と比較するとフリーランスは、労働者として法律や保険で擁護されているわけではないので、自分で保険のことをよく理解し、将来に向けて、お金を蓄える必要がある。
エンジニアが独立した場合、仕事で正当に評価されなければ長く続けていくことは難しい。そのためには、エンジニアとして常に需要の高い人材でいなければならない。
国内のIT業界は常にエンジニアが不足しており、2020年にはおよそ30万人のエンジニアが不足すると経済産業省から発表があった。そのため、徐々にエンジニアに対しての評価が向上してきている事実もある。
エンジニアとして高く評価されるには、技術力はもちろんだが、それにプラスした能力やスキルがある程度必要となるだろう。
プラスした能力とは、自分の専門外のスキルを身に付けていくことだ。つまり、営業力や交渉力を磨くことが望まれている。営業力は、顧客の望む以上に、顧客の利益となる提案ができるかどうかがカギとなる。
また、交渉力とは、顧客の要求を丁寧にヒアリングし、しっかりと理解したうえで、自分の考えや提案を相手に誤解なく伝え、双方の利益となるような着地点に導く力だ。
さらに、積極的に顧客が求めているものを調査し、必要な情報を伝え、サービス価値をより高めていくなど、マーケティングを意識することも重要だ。
顧客の求めるものを調査し、必要なものを作成し、広告活動を加え、また、運用後の効果を調べ、よりよくするための検証を行うことがマーケティングと言える。
独立したエンジニアが常に高評価を得るためには、技術力に付随して、営業力およびマーケティング力も今後、必要とされるスキルである。ほかにも、独立後にフリーランスとして成功する方法について、こちら(https://success-freelance.com/)にポイントがまとめられているので、併せて読んでみることをおすすめする。
