大日経と法華経の勝劣に答えてみた。
大日如来は法身如来だそうです。
一般的には、法身如来は偉い、と考えている人が多いように感じます。
しかし、仏法は道理であり、現実世界のものです。
法身如来にはこの世に体が無い仏となり、因果を自身で示す事ができません。
大日経の第二に「我昔道場に坐して、四魔を降伏し、大勤勇の声を以て衆生の怖畏を除く」と悟の時を示している事とも矛盾します。
また、この「我昔道場に…」は、大日如来の無始無終を大日経の「我一切本初」によって示している、とも矛盾しています。
法華経は三身即一身、一身即三身の如来を説きます。三身すなわち法身・報身・応身の円融を説き、現実の世界と矛盾がありません。
法華経で説く仏は、因果と説きながら、因果を示す事のできない仏ではありません。
しかし、この事は法華経の結経である普賢経の「釈迦牟尼仏を毘盧遮那遍一切処（法身如来）と名づけたてまつる」と合わせ読めば、分かります。
つまり、大日如来は釈尊の異名であり、「我昔道場に…」は釈尊の成道を示し、「我一切本初」は娑婆世界の仏であると読めば矛盾がなくなります。
また、法華経には、二乗成仏・女人成仏・悪人成仏を示されています。大日経にはありません。大日経にはなぜ、二乗成仏等がないのかといえば、大日経にはその力がないためです。
これらのことを考えると
法華経こそ第一で、法華経にも明らかに示されています。