大日経は、般若部の下、方等部の経典とは? | kitani1のブログ

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大日如来を説いた「大日経」。真言宗では最高の経典とするが、支那(中国)の天台宗では、方等部とする。なぜだろうと思っている。

根拠は詳しくは知らないが、方便が多く含まれているからだそうだ。


よくわからないが、少し考えを書いてみる。


どのような経典か、つまり、経典の勝劣を見るとき大切になるのが、一身即三身・三身即一身ではないかと考える。

つまり、報身・応身・法身の三身の円融を説かれている法華経から視点で見てみると


般若経の範囲で論じてある龍樹菩薩の「中論」では
「衆因縁生の法、我即ち是れ無なりと説く。亦た是れ仮名と為す。亦是れ中道の義なり」
(無を空として、仮名を仮、中道が中)となっている。

つまり、空・仮・中が次第を伴って(順序がある)、説かれている。

すなわち、報身(空)があり、応身(仮)があり、法身(中)がある。


しかし、「大日経」では、法身のみ説かれているようだ。

三身が格別に説かれている。

つまり、般若経まで至っていない事になる。