一念三千⑬ 空仮中の三諦の理解を深めるために(4) | kitani1のブログ

kitani1のブログ

ブログの説明を入力します。

空仮中の三諦の理解は難しい。

中国天台宗の書物に空仮中を説明するために

二物相合、背面相翻、当体全是という三種を説いている。


観念的で難しいけれど、よく考えてみると誤解が少し解けるかもしれないので、あげておく。


「二物相合」

空と仮の二物がお互いに合して離れない。

(通教の考え)


「背面相翻」

空と仮に現れた二つの姿は別々であるが、その本体は一つの中の真理である。

(別教、華厳経)


「当体全是」

空仮中は円(まど)かに具わっていて「当体全く中道法相なり」とする。

(円教、法華経)