鬱病を十界の境涯に合わせてみると、
病気＝苦しみ＝地獄界
と単純に考えればよいと思う。鬱病の経験はないが、大変苦しいらしい。癌のような病気は、心さえ正常であれば、正常な判断ができ病気克服へ向かわれる。成仏と言っても有情の我々は、心が実践を決定し、成仏へ向かう。心の病は大変つらい。
自閉症も同じように考えれば、地獄界と考える事ができる。変化を嫌い、内にこもってしまうようだ。日蓮正宗の信仰で自閉症が改善した人の体験を聞くと、自閉症の症状が激しいとき、いつも恐怖感を持っていたと語っていた。見た目には気づかなかった。
法華経では心を現すことのできない草木のつまり非情の成仏を説く。自分では実践できなくても、周囲の働きかけによって正法に縁すれば、成仏をなすことができる。