ご無沙汰しております。
院長の暮地です。
未だこちらのブログを読んでくださる方たちへ
ご報告しなければなりません。
そう思って、何年ぶりかにログインいたしました。
昨日、2025年11月1日 わんわんわんの日に
当院の2代目看板猫、クロが亡くなりました。
まだ11歳でした。
話せば長くなりますが、覚悟はよろしいですか?笑
まず、2023年の12月のこと。
クロの食欲は落ち、水を飲む量が増えました。
2024年になり、やはりおかしいと
血液検査を実施しました。
こう書くと簡単ですが、クロは当院に来院する動物たちの中で
1、2を競うほどの検査嫌いです。
暴れる!怒る!咬む!の3拍子。
いや、プラスひっかくの4拍子でしょうか…
そんなわけで極力、検査は避けていたのでした。
前回の血液検査はなんと2019年、5歳のとき。
ずっと元気でよく食べ、体重も5.6〜6キロをキープ。
ところが2024年1月、9歳のクロは4.7キロになっていました。
2ヶ月で0.7キロも落ちていたのです。
血液検査の結果は、末期の腎不全を示していました。
即、静脈点滴を開始しました。
昼間は病院で。夜は自宅で。
クロは私のストーカーか?というほど
私にべったりの子でしたので
私から離れて入院など 考えられませんでした。
夜は超・ロングチューブで、自宅での静脈点滴です。
しかし。
上がりまくった腎臓パネル、老廃物の数値は
全然下がってきません。
それよりも、腎臓からの造血ホルモン不足による
腎性貧血が悪化していくばかり。
尿の出も悪く、身体はむくむばかり。
仕方なく造血ホルモンは注射で補いつつ、
自宅皮下点滴に切り替えました。
でも、このままでは高窒素血症はあまり改善せず、
辛い尿毒症の症状が出ることが予測され
命の終わりが見え隠れしていました。
そこで、私の友人獣医師にHELPを要請し
暴れるクロを私がおさえ、
(いや私がおさえると暴れはしないんですが…
人間のこどもと一緒かもしれませんね、クロの母親みたいなものですので)
腹部超音波検査を実施してもらいました。
すると、右の腎臓は萎縮し機能不全と思われ、
左の腎臓は尿管狭窄〜閉塞のために
中心部の腎盂がパンパンになっていました。
尿管のつまりをなんとかしなければ、尿は出ず
老廃物も流れません。
そこで友人が提案してくれたのが、
SUBシステムでした。
SUBシステムとは、アメリカで開発された
皮下尿管バイパスシステムのことで
要するに腎臓から膀胱までチューブを繋ぐ
人工的な尿管です。
中間にポートと言われる部分があり、
皮膚に特殊な針を刺してそこからチューブの洗浄が
できますよ〜 ってヤツです。
レントゲンで見ると こんな感じ
くるんとなったチューブの先が左腎に、
もう一方の先は膀胱にあります。
丸くて真っ白い部分が、ポートです。
これをアメリカから輸入して、
貧血がある程度改善されているのを確認して
いざというときの輸血のために、
看護師宅の猫ちゃんたちがドナーになって待機してくれました。
そうやって手術してもらったのは、2024年4月のことでした。
手術後、老廃物の数値は下がってくれました。
それでも、当院で慢性腎不全と診断し
皮下点滴をしている患者さんたちの中では
1番悪い数値でした。
貧血は2週間毎に造血ホルモンの注射をしないと、
すぐに悪化してしまいます。
ただし、クロはよく食べて
自宅での毎日の皮下点滴も
仕方なく受け入れていました。
体重も5.5キロまで回復、
どうかこのままで腎臓よ頑張ってくれ!!!
クロ、20歳まで生きるんだ!
その願いは、叶いませんでした。
2025年夏から、次第に腎臓パネルの数値が
上昇してきました。
10月には、手術前同様の数値にまで上昇。
もしや、チューブがどこかで詰まっただけかも…
そうであってくれたら、またSUBを交換すれば良い
アメリカから届くまで、なんとか頑張っていれば大丈夫!
そんな思いで、再び友人に超音波検査してもらったところ…
腎盂は拡張しておらず、チューブのつまりやずれは
ないだろうとわかりました。
腎臓の表面はボコボコとして、いかにも
もう余力はありません のテイでした。
クロの腎臓は もう限界でした。
10月後半には、既に尿毒症となり
ごはんが食べられなくなり
お水が飲めなくなり
意識は朦朧として
ヨダレをたらしながら徘徊していました。
可愛い可愛いクロ、
たくさん頑張ってくれました。
私の腎臓が使えるなら、ひとつあげても良かった
まだまだ一緒にいたかった。
抱っこが、お膝の上が大好きなクロ、
いつまででも抱っこして歩いていたかった。
黒猫のくせに ハロウィンよりも
わんわんわんの日に旅立つあたり
お茶目でクロらしいですね
患者様たちにもたくさん可愛いがっていただき
ありがとうございました。
しばらく 泣き暮らしそうですが
お仕事はしっかりいたしますのでご心配なく!
長文にお付き合いありがとうございました。
クロ、ありがとう!
また、どこかでね。
停電にビビる院長より
川崎市多摩区西生田2-6-7
044-959-0102
ノワール動物病院












































