こんばんはぁ。久しぶりにブログを書くことにしました。

今日は入院しているじいちゃんが帰ってきました。
明日には病院に戻るんだけどね。

うちのじいちゃんは、漁師だったの。
うちのおふくろは漁師のじいちゃんに育てられたの。
オヤジのオヤジも漁師だったんだけどオレが幼稚園生くらいの時に亡くなってるからあんまり分からないんだけど今日ここに書くじいちゃんはおふくろ方のじいちゃんの話。

じいちゃんは病気になって漁師を辞めることにしたんだ。確かじいちゃんとばあちゃんが結婚して40年すぎてるって言ってたからかれこれじいちゃんは50年近く漁師をやってたらしい。だけど今年の10月に検査入院で入院してから病気が発覚して入院して治療って形になったんだ。治療が始まって1ヶ月は経ってるね。
ある日ばあちゃんが教えてくれた。「じいちゃん漁師辞めるんよ。」と。
オレは正直受け入れれなかった。こないだまで見てたじいちゃんが辞めるはずないと。
当然漁師なので自分の船を持ってる。その船をじいちゃんの友達に譲ると聞いてホントなんだ.......って思った。たぶんじいちゃんはかなり悩んだんだと思う。

オレはさ、生まれた時から親が共働きで忙しくてじいちゃんとばあちゃんに面倒をみてもらっていたんだ。
生まれた時からじいちゃんの船に乗って漁につれていってもらっていたんだよね。だから昔から鯛をよく食べてたのね。だからお寿司とか食べに連れて行ってくれても魚はほぼ食べないの。贅沢だけど美味しくないんだもん笑
ある時じいちゃんが言ったんだ。
「最近鯛を が釣れんのじゃ。」
オレはこう答えた。
「なんでなん?」
じいちゃんは分からないと言っていた。
そして毎年夏休みになるとこう質問してきていたの。
「今度船付いてくるか?」ってね。
もちろん行くの選択肢以外何も無い。
夏休みはよくじいちゃんの船に乗って漁について行っていたな。そしたらじいちゃんこう言うのね毎年。
「われ(あなたの意)が乗ってくれたけぇよォ釣れたわい!」って。確かにすごい釣れるのよ。
うちの地元じゃ孫が船に乗ると何故か魚がよく釣れるって話は結構あるんだけどじいちゃんはオレが乗るだけですげぇ喜んでくれる。オレも嬉しかった。こんな思い出が詰まったじいちゃんの船なんだよね。

でも今日?もう日付超えてるから昨日か笑にじいちゃんの船がついにじいちゃんの友達に渡ったんだ。
最期にじいちゃんが船をちょっと走らせてた。
すごいかっこよかったんだ。でも、もうこれで最期だと思うと涙が出そうだった。





じいちゃんはなんにも言わなかった。たぶん1番辛くて悲しいのはじいちゃんのはずだ。うっすら目に涙を貯めてるのが分かったから。だからオレも何も言わなかった。





オレはこんな自慢のじいちゃんが居ることがホントに幸せだと思う。

じいちゃんには長生きして欲しいしいつまでも元気でいて欲しい。

だからじいちゃんいつまでも元気でいてね。

長くなりましたがこの辺で失礼します。