こんばんは🖐️遅くなりましたが、春季大会の振り返りをしていきます。大会前の予想では、今年も横一線かと思われましたが、蓋を開けてみれば決勝は3年連続で同じカードになりました。

優勝:明桜、準優勝:秋田商業

ベスト4:秋田南、横手清陵

ベスト8:秋田工業、本荘、鹿角、秋田修英

この8校が夏のシード権を獲得しました。

 またノーシード組の有力校として、昨秋優勝の金足農業、明桜に延長タイブレークまだ持ち込んだ秋田、昨秋ベスト4の秋田北鷹、勢いが付いたら止まらない大館桂桜など有力校はまだまだいます。


ちなみに昨秋のベスト8校は

優勝:金足農業、準優勝:秋田修英

ベスト4:明桜、秋田北鷹

ベスト8:大曲、大館桂桜、能代松陽、本荘


•例年ほど前評判の高くはなかった2校

 優勝した明桜と準優勝の秋田商は、戦力だけ見ればここ近年で1番低いかなと思いました。もちろん明桜には昨夏に甲子園のマウンドを経験した松橋裕次郎君と加藤悠羽君(ともに3年)が残ってはいましたが、秋の戦いぶりを見ると例年以上貧打と守備(特に捕手)が不安定な印象がありました。秋田商も倉内悠斗君(3年)や菅原煌(2年)など野手陣は経験者が残ってありましたが、昨秋の段階では投手陣含めて、打撃、守備も力不足な印象を持っていました。

秋田商業


 この2校は秋から何が大きく変わったか?明桜は基本的にメンバー固定で秋〜夏まで戦いますが、今年はショートに昨秋まで投手専門であった井上裕貴君(2年)を抜擢。同じく投手専門だった加藤悠羽君(3年)を投げない時はサードでの起用。他には昨秋3番水沢悠樹君と5番泉琉偉君(ともに2年)を代打に回り、ベンチメンバーも大幅な入れ替えが見られました。投手陣も左腕•齊藤幸之介君や最速144キロ右腕•田中唯士君(ともに3年)、変則で最速137キロを記録する井上君など3人とも大事な試合で先発を任されるなど盤石です。

井上裕貴君(2年)


 秋田商は背番号10番ながら実質エースの左腕•佐々木昭之亮君が急成長、2番手には昨秋ベンチ外の鈴木学君(2年)が成長。またショートには鈴木洸太郎君(3年)が1年ぶりに怪我から復帰。倉内君は本来のポジションであるサードに戻り気持ちが乗ってるようにも見えた。更にスタメンが毎試合変わるなどこちらも競争が例年より見られる印象でした。

1年ぶりに怪我から復帰した鈴木洸太郎君(3年)


•2校と他の高校では何が違ったのか?

 戦力だけ見れば他の高校と比べても大きな差はないと思います。じゃあ何が違うのか?それは「勝利への執念」と「隙のなさ」かなと思います。この2校はLive配信やアーカイブ見ていると、点差がついても気を緩む場面がなく、試合終了まで締まった状態で試合に望んでいて、隙がないように感じました。他の高校はどうか?ベスト4の秋田南と横手清陵は気になる場面がありました。

 秋田南は明桜との準決勝にて4回裏2死満塁のチャンスで打者が一二塁間を抜けそうな打球を打ちましたが、二塁手がファインプレーでアウトになったプレーがありました。

この場面の動画がX(旧Twitter)で投稿されていて、この時打者の一塁到達タイムは約4秒35前後です。ただ抜けたと思い、一瞬膨らんでスピードが緩んでいて、大体0.3〜0.5秒は変わったように見えました。ホームから一塁まで20mなので大体5mを1秒ちょっとで進んでるので普通に走れば大体1.3〜2.5mほど変わります。そうなるとセカンドも焦って握り変えや送球ミスをした可能性もあると考えるとものすごい勿体無いと感じました。


 横手清陵は準決勝の秋田商戦にて5、6回の守備で気になる場面がありました。点差がついてしまい集中力が切れたのか?投手はファーストゴロのベースカバーに入らず内野安打にしたり、外野手も前方のフライを飛び込んで捕球したものの、すぐに立ち上がらず、ゆっくり立ち上がってショートに緩い送球していました。この場面は1塁にランナーがあり進塁はされなかったものの、明らかに勝てないと悟って諦めてるように見えました。このような場面を見るとこの2校はまだまだ隙が見え、全ての高校ではありませんが、点差がついた時に気が緩んでいたり、点差をつけられたりすると目に見えてやる気無くしてるように見えました。


秋田修英と秋田は例年と違う雰囲気

 秋田修英は準々決勝で秋田商に1-3敗れたものの、「最後まで諦めず逆転するんだ!」という雰囲気を感じました。昨夏の準決勝で秋田商に敗れており、リベンジという気持ちもそうですが、今年のチームは「絶対甲子園に出場するんだ!」というのが伝わってきました。昨年まで勢いで戦ってるように見えましたが、明らかに強いチームの雰囲気になっており、夏は楽しみです。

 秋田は4月から神居監督が十和田から異動で就任して、かなり引き締まったチームになったように見えて隙が少なくなってきました。他にも秋田工業も甲子園2度導いた阿部監督が就任し、早速ベスト8入り果たしました。雰囲気も変わって勢いだけのチームではなくなってきてる印象を受けました。

秋田工業


残り夏の予選まで1ヶ月ほどになりました。今年はどこの高校が甲子園行くのが楽しみです😁