前回記事

 

 

治療法などは先生やそれぞれの状況によって様々ですので、こういった治療を受けている人もいるんだ、というお気持ちで読んでいただけますと幸いです飛び出すハート

 

 

 

 

 

先生が病気と長く付き合っていく方が良いのでは?との見解に至ったのは

薬が効きやすい乏突起膠腫である可能性が高いことと、下記のふたつに当てはまることがあげられた。

 

 

予後因子(治療後、その病気の状態がどうなるか)に非常に大きな影響を与える事が2つある

①MRIで白く映る部分が手術でどれだけ多く摘出できたか

②患者の状態が悪くないこと

「手術によって患者の状態が悪くならない」ことと「元々の患者自身の状態が悪くないこと」

 

例えば記憶力が悪くなったことから脳腫瘍が発覚することもあるが、その場合は元々の患者自身の状態が良いとは言いにくい。

 

今回はてんかんで発覚し、夫自身も脳腫瘍に気付かず生活に支障がなかったことと、手術後も大きな後遺症はみられないことから、状態は良いといえる。

 

 

 

「何歳まで生きたい?」

『80歳くらいかなぁ』

「86「85歳にしよう!」 

 

「今36歳なら、目標50年生きれば勝ち!そして85歳以上になって、最終的な死因はこの病気ではないことが理想。そうすれば病気に勝ったということになる。それがこの乏突起という病気と長く付き合っていくという考え方。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夫の場合、7cmの内、2cm取り残している。

取り残した部分は高次機能障害のなかの「咄嗟の判断力」を司る部分もあり、残したと説明された。

 

 

最初から覚醒下手術で全て取りにいこうか迷ったそうだが

乏突起が疑わしく、薬が効きやすい可能性が高いことから、無理に取りにいかず今回は残し「※ネオアジュバント療法」で腫瘍を小さくしてから再手術するのが良いかな、と判断されて執刀医に指示したそうだ。

 

※主に手術の前に抗がん剤による治療を先行することを指し「術前化学療法」とも呼ばれる

 

 

 

ネオアジュバント療法は乳がんでよく使われるそうだが、乳がんのときほど効くかはわからない。

実際に乏突起で現在この治療を受けている人がいるが、抗がん剤で腫瘍が小さくならない人もいる。

 

 

それならばなぜ、覚醒下手術でもっと多く摘出することを選ばなかったのか?

は次回記事にてあしあと