晴れのち 雨
降りだす時間は 18時頃
出勤するとき 傘を持っていくのか
置いていくのか 少し迷って…
持たずに 車から会社まで歩きます
平日は 駐車場は会社の敷地内
土・日曜日は会社から約600m離れた駐車場
朝は良く晴れ
伊吹山もキレイでした(*´▽`*)

夕方 仕事の終わりも近づき 気になるのは
雨です
別の部署の人が
事務所へ私を訪ねて来ました
『傘 持ってきた?雨が降りだしたみたい』
「本当?予報より早いね
どうしよう…傘ないの( 。゚Д゚。)」
『あらら 置き傘も?
それじゃあ ほら 誰かのを(ゝω・´★)ね』
「(・_・?)え?」
『誰も使わないような傘
出入口に何本もあるでしょ?借りとく?』
「ノー (ヾノ・∀・`)」
傘を持ってこなかったのは わたし
ぬれて当然
ふっと 思い出が甦ってきました
あれは…20年以上前です
癌で闘病中の母が 時折外出を許可され
そのたび 買い物へ同行していました
ある時 母が「ねえ 可愛い花柄の傘(*´▽`*)
あれプレゼントするから使って」と…
当時のわたしは 花柄や柄物も好きではなく
傘の柄を気にしていませんでした

母が私にと 買ったのは 青地の花柄の傘でした
これには ちゃんと理由がありました
母が入院している時は
雨の日も晴れの日も 欠かさず通いました
母の病室は7階
その部屋からは 病院への人の出入りが
よく眺めれました
母曰く わたしの歩き方には特徴があるらしく
その姿を見つけるのは 簡単だったようです
でも 雨が降ると 傘をさして歩く姿は
見分けがつかなかったようで
私を識別するための 花柄の傘でした
たぶん母は毎日 その窓から
わたしの姿が見えなくなるまで
見送っていたのでしょう
母がなくなって
形見のような大切な傘
大事に使っていました
母が入院していた病院へ 私が診察で訪れた時
雨です
あの花柄の傘をさし 出入口で傘立てへ
診察が終わり 再び出入口へ
傘が ありません
そんなはずは…
何度も探します
30分近く探しましたが
見つけれませんでした
雨の中を 傘をささずに駐車場へむかいます
お母さん 天国から 私のこと見つけれなくて
困ってないかな…
ぽろぽろと 泣きながら 駐車場へ歩きました
たかが 傘
それでも 誰かのものを 黙って借りることは
わたしにはできません
会社の出入口を出ると 雨が降っています
傘は ありません
いさぎよく ぬれて帰りましょう(*´▽`*)