行政書士試験研究センターのホームページより
http://gyosei-shiken.or.jp/
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受験者の皆様へ
平成24年度行政書士試験問題の法令・択一式「問題16」については、正しいもの一つを選ばせるところ、二つの選択肢が正解であることが判明しました。
したがって、受験者全員の解答を正解として採点することといたしました。
受験者の皆様にご迷惑をおかけいたしましたことを深くお詫び申し上げます。
平成24年11月16日
(財)行政書士試験研究センター
理事長 磯 部 力
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ぱっと見ると受験生にとって良かったことのように思える。
正解した人だけでなく、本来なら不正解だった人も得点をもらえる。
行政書士試験は180点を超えた人は全員合格だから、合格者が増える可能性が大きい。
でも、実際に試験を受けた立場から言うとそんな簡単なことではない。
正しい選択肢が二つあるのに問題文では「正しいものはどれか?」と聞かれる。
誤っているものを消して行った時に二つの選択肢が残る。
どちらも正しいように思える。
どちらを答えるべきか、迷い悩む。
悩んでも悩んでも答えがでない。
両方正しいのだから。
しょうがなく、どちらかを選ぶ。
でも、もう一つの方が正解だったかもという気持ちは残る。
悩んだ時間、そしてはっきり回答できなかった気持ち、それは後の問題に影響する。
今年の行政書士試験はボリュームが大きかったため、時間の余裕があまりなかった。
その中で本来悩まずにすむ問題で悩んで時間を使ってしまう。
無条件で正解として4点をもらえたとしても、それ以上のものを失っているかもしれない。
問題の間違えというのはそれだけ重大な意味をもっている。
今までだったら同じことがあっても、点数をもらえてラッキーくらいしか思わなかっただろう。
今回、自分が本気で試験に取り組んだからこそ、こんなことを思うんだろうな。