7月8日午前9時20分頃母方の祖母が亡くなりました。
その十数時間後に兄の子供が生まれました。
何と言う巡り合わせ…
その日僕の勤務は夜勤だったのですが残業があった為帰る時間は午前の10時半を回っていました。
携帯を見ると着信1件と受信メール1件がありました。どちらも母からでした。
メールを見ると…
『長崎のおばあちゃん亡くなりました』
以前からもう長くないとわかっていました。
先月も容態が急変した為、母が長崎へ行ってもう駄目かなと言っていたのですがおばあちゃんは頑張って生きていてくれました。
しかし、延命はないという事でおばあちゃんは今まで住んでいた家からは離れホスピスへ移る事になりました。
ホスピスというのは、末期癌などの病気で、もう死に近い方を延命処置を行わず、人生の最期を楽しく過ごす施設の事だそうです。
母は仕事の休みギリギリまで滞在し、おばあちゃんをホスピスへ送ってから加古川に帰って来ました。
その1週間ほど後におばあちゃんは逝ってしまいました…
僕は会社に休みをもらい両親と父方の祖母と4人で長崎へ行く事にしました。
今年の2月にも僕の嫁と母と3人でおばあちゃんに会いに長崎へ行っていました。その時のおばあちゃんはまだ元気でよくおしゃべりもしていました。
僕がまだ幼く、実家に兄弟もみんな住んでいた頃に行った長崎にある動物園におばあちゃんと行きました。
おばあちゃんは10年以上前に行ったその動物園の事しっかり覚えていました。
今年2月に長崎へ行った際、母が僕の兄の嫁さんが妊娠しているという事でおばあちゃんに
『7月頃に生まれるから加古川に出て来て初のひ孫の顔見に来ーね』
と言っていました。
僕にとっても初じめての甥っ子になるし、おばあちゃんにも加古川に来てほしいと思っていました…
18時半頃おばあちゃんの家に着きました。
おばあちゃんは安らかに眠っていました。
対面してもなかなか亡くなったという実感がわきませんでした。
だけど、加古川から一緒に来た父方のおばあちゃんが亡くなったおばあちゃんに向かって
『先に逝って私一人になってしまったやないの…』
と涙ながらに声をかけていました。
僕のおじいちゃんは二人とも亡くなっていたので僕にはもう加古川のおばあちゃんしかいません。
その様子を見てとても胸が痛くなりました…
とても悲しくなりました…
少し落ち着いて、そのあと晩御飯を食べました。
その時、母の携帯に写メが届きました。
頭でっかちの可愛い赤ちゃんの写メでした。
兄の子供が産まれました。その日の早朝の5時くらいから陣痛がきていたそうなので12時間以上続いていた事になります。
無事に産まれてホッとしました。
父方のおばあちゃんがその母の携帯電話を手に取り、赤ちゃんの写メを亡くなったおばあちゃんに見せました。
『初のひ孫やで…』
兄もおばあちゃんが生きている間に赤ちゃんに会わせてあげたかったと思います。
後少しだったのに…
産まれた喜び…
亡くなった悲しみ…
ホントに複雑でした…
お通夜も無事に終わり、7月10日に教会にて告別式が営まれました。
僕の母には兄と弟がいて、母の兄が喪主をつとめていました。
最後の遺族の挨拶で僕は母の兄の言葉で涙が止まりませんでした。
おばあちゃんの人に対する接し方。
近所で散歩していて挨拶をしても最初は無視をされていたそうです。
でも、おばあちゃんは気にせずに挨拶を止めなかった。
すると、挨拶が返ってくるようになったそうです。
生前、その事をおばあちゃんは嬉しそうに話していたそうです。
絶対に人の悪口を言わない人でした。
常に誰かを励まして生きていました。
闘病中も医者や看護婦さんに私はいいからいい医者、看護婦さんになるよう頑張りなさいと言っていたそうです。
僕もそんなおばあちゃんの人としての生き方を見習いたいと思います。
今、生活していても誰かを励ますというより励まされて生きている方だと思います。
いつかおばあちゃんのように常に人を励ます優しい心を持った人間になるとおばあちゃんに約束し、お祈りしました。
火葬場に行き生身のおばあちゃんとお別れしました。
おばあちゃんの骨を拾いました。
おばあちゃんがこれから天国で僕たちの事を見守ってくれますようにとお願いました。
全ての儀式が終わり、今日加古川へ帰ります。
母はまだ家の片付けなどがある為残ります。
誰ももうこの家に来ることは一生ないので悲しいです。
たくさんの思い出が詰まった場所が一つ無くなってしまいました。
でも、おばあちゃんとの思い出はずっと、家族、親族の心のなかにアルバムとして残っています。
今回の出来事で生と死というものが人にとって大切な経験なり、たくたんの人に支えられながら生きている事を学びました。
これからの人生もたくたんの人に支えながら、励ましながら、励まされながら全力で生き抜いていこうと思います。
その姿を天国にいるおばあちゃん、おじいちゃんに見せてやろうと思います。
最後まで読んでくれてありがとうございました。
終わり。


“に足を突っ込む事にしました



