11月1日に発売された「夜の帝王の一途な愛〜記憶が消えても何度でもお前を愛す」の

 

麻生凌sideで進んでいくお話です。エピソードゼロも含まれております。

 

是非こちらを読んで頂き、書籍をお手元に迎えて頂けたら光栄です。

 

よろしくお願いします。

11月1日発売ラヴ KISS MY初書籍化

俺はホストクラブを経営し、自分自身でもホストの仕事をしている。

 

店では指名ナンバーワンである。

 

本名も源氏名も同じ、麻生 凌。

 

自分で言うのも変だが、これでもすっげー一途。

 

好きな女が出来ると、周りが見えなくなる。

 

恋は盲目って、俺の為の言葉と思う位の勢い。

 

25歳の時、一人の女性と恋に落ちた。

 

しかも15歳も年上の結城あゆみだ。

 

俺はある日、俺の地位を妬む連中にボコボコにされて怪我を負った、

 

ホストにとって商売道具である顔に・・・

 

その見ず知らずの俺を、部屋に入れて怪我の手当てをし、飯を食わせてくれた。

 

それがあゆみだった。

 

この俺をじっと見つめるあゆみに、俺は吸い込まれそうになった。

 

過去5年間恋から遠ざかっていた。

 

5年前に愛した女が俺の中で最後と思っていた。

 

その話は後ほど語るとしよう。

 

怪我の手当てをし、おかゆを作ってくれた。

 

めっちゃ美味かった。

 

アパートの部屋の中を見渡すと、俺の部屋とは比べものにならない程質素。

 

しかしなんか、落ち着く、お礼のつもりであゆみを引き寄せて抱きしめた。

 

俺の心臓がドキドキと鼓動が早くなった。

 

陥落させるつもりが、俺は陥落させられた。

 

あゆみに惚れたのだ。

 

 

 

15歳も年下の俺がまともにアタックしても、からかわれてると思われるだけだ。

 

俺は契約結婚を申し出た。

 

そしてホストであることは伝えなかった、それは5年前のトラウマが原因だった。

 

俺はあゆみと巡り合う前5年間恋愛から遠ざかっていた。

 

ホストクラブを立ち上げ、起動に乗せる為に必死だった。

 

売り上げも順調に伸び、順風満帆だった。

 

 

第2話へ続く