の続きです。
国内仕様のTS-950SDXの出力は100Wで、輸出仕様の場合は150Wです。MRF150のデータシートのFig.3を見ると
30MHz(Vdd 50V)の場合、50Wの出力を得るには、0.75W程度の入力が必要になります。同様に75Wの出力を得るには、1.25W程度の入力が必要な様です。
また入力に対してとその出力が線形で変化するのは、input:1.25wでoutput:75W程度が上限の様です。
すなわち輸出仕様の150W出力迄ですね。
イメージ 1
電力利得をデシベルを用いて表すと以下のように表せる。
Gain=10\log \left({{\frac  {P_{{out}}}{P_{{in}}}}}\right)\ {\mathrm  {dB}}
PinとPoutはそれぞれ入力及び出力電力を表す。
なので、Fig.2から30MHzの場合は、17dBと読み取れます。
 
で計算させてもらいます。17dBとは、電力の場合50倍になります。
Fig.3で、150Wの出力を得るには、3Wの入力が必要になっています。これすなわち50倍ですね。
D.E.P.P.の場合は、その半分で済みますから、1.5W程度の入力で150Wの出力が得られることになります。
100W出力の場合は、0.75W程度の入力で良い事になりますね。
いずれにしろ、D.E.P.P.で出力100Wで使用することは、in-outの線形領域の真ん中あたりになりますので、入力波形に対する出力波形の歪は、150W出力の時よりも少なくなりますね。
チョキ