木祖村から福島へ帰る途中、あきらめきれない探検隊一行は、久しぶりに巴が淵を訪れました。およそ2年ぶりくらいでしょうか。
国道19号から入ってすぐのところなのに、なかなか立ち寄ろうという気にならない、穴場的な観光名所です。
【過去ログ】 巴が淵 ~竜神が巴御前に化身したとされる伝説の淵~
中央西線がトンネルから出てくるところに隣接していますが、興ざめと考える向きもある一方、撮り鉄には興味津々の場所なのかも知れません。
ちょうど、中央西線の電車が通っていきました。(よく見えませんw)
こちらが四阿(東屋)。
周辺が赤くなっていますね。この日見た中では一番赤いようです。
そして、巴が淵です。
所々赤く色づいているのですが、真っ赤ではなく茶色、贔屓目に見てもエンジに染まっている、といったところでしょうか。
やはり「日焼け」現象なのでしょうか、地味なセーターみたいです。
案内板によると、紅葉の見ごろは10月下旬とのことなので、再度行かれてみてはいかがですか?
(余談)
今回、四阿の傍らに真新しい案内板が立っていました。
短文ながら、巴の想いが伝わる文章ですね。
私は「少女時代」という単語に反応してしまいました。いつまでもミーハーな人間ですw
(以下案内板の記載)
謡曲「巴」と巴淵
謡曲「巴」は修羅物の中でも女性を主人公とした唯一の作品です。木曽の僧が滋賀の粟津原に来ると、一人の聖女が屋代の前で泣いている。事情を聞くと「木曾義仲が討ち死にした場所で、弔って欲しい」という。僧が読経していると、先ほどの女が武装して現れ、「自分は巴という女武者、義仲の供をして自害しようとしたが、女だからと許されなかった」と語る。巴の霊はその無念さと義仲への恋慕から、成仏できずにいたのだった。
巴は少女時代、この巴淵で泳ぎ、近くの徳音寺にある乗馬像のように、野山を駆け巡って育った。淵をのぞき込んでいると、そうした巴の姿が彷彿(ほうふつ)と浮かんでくるようです。
謡曲史跡保存会