2022年7月1日
今日は物理のはなしです。
こういう私は教師の経験は全くありません。
場の理論についてちょとばかりお耳を拝借します。
場の理論でも量子論ではなく、古典的な場の理論で難しくありません。
場の理論からニュートンの万有引力の法則とか電気のクーロンの法則などが導けます。
基本的な考え方
物質が存在する、言い換えれば質量が存在すると重力場が形成されます。
電気が存在する、言い換えれば電荷が存在すると電場あるいは電界が形成されます。
磁気が存在する、言い換えれば磁荷(磁気双極子)が存在すると磁場あるいは磁界が形成されます。
(電場と電界、磁場と磁界はそれぞれ同じ意味で、電場と磁場は物理学でよく使われ、電界と磁界は電気工学でよく使われます。)
重力場、電場、磁場の大きさはそれぞれ質量、電荷、磁荷に比例し、そこからの距離の2乗に反比例します。
重力場に質量があると、電場に電荷があると、磁場に磁荷があると、場の大きさに質量、電荷、磁荷を掛けた値の力が働きます。
場の理論はこれだけです。
先ずは重力についてです。
質量m1から距離rの地点の重力場の大きさgは場の理論の基本的考えから
g=Gxm1/r2
と表示できます。Gは重力定数です。
重力場gに質量m2があると、m2が受ける力Fは
F=m2xg=Gxm1xm2/r2
Fは質量m1とm2の距離rで引き合う力を表しています。この式はまさにニュートンの万有引力の法則の式です。
地球表面上のgは重力加速度とも言い、9.8m/S2となります。
ニュートンのリンゴがmの質量だとすると、地球にmgの力で引き寄せられます。
クーロンの法則も似ています。
場の理論から電荷Q1からrの地点の電場は
E=kxQ1/r2
kはクーロン定数でk=1/4πεとなります。
εは誘電率を表しています。
電場Eに電荷Q2を置くと、電場から力を受けます。その大きさは
F=Q2xE=kxQ1xQ2/r2となります。
距離r離れた電荷Q1とQ2の間で作用する力は、距離の二乗に反比例し、それぞれの電荷量の積に比例しているクーロンの法則そのものです。
万有引力の法則の式F=Gxm1xm2/r2
クーロンの法則の式F=kxQ1xQ2/r2
よく似ていると思いませんか。
異なる時代に個別に発見された2つの法則も、場の理論では同じ論法で導き出せます。
もう一つ磁気の分野でも場の理論が適用されます。
磁性と言う磁気の大きさは磁荷(磁気双極子)で表せます。
矢張り場の理論から、磁荷M1からrだけ離れた場所の磁場の強さは
M=pxM1/r2
p=1/4πμで表せます、μは媒体の透磁率です。
磁場Mに磁荷M2を置けば、
F=M2xM=pxM1xM2/r2
の力を受けます。
以上から分かるのは、場に理論では重力も電気も磁気も同じように取り扱われ、作用する力は
Gxm1xm2/r2、 kxQ1xQ2/r2、pxM1xM2/r2とよく類似した表現になっています。
自然界は重力場、電磁場が併存しています。
だから実はまだ場の世界は他にもあるのではないか。精神と言うか感情の場もあるのではないか。
ここからは想像です。
Heart、Herz、Coeurと言うか感情、心の受容の大きさが物理量としてあらわされるなら、
二人の心H1とH2は二人の距離rとして相互に感じ合う強さは
qxH1xH2/r2であらわされる。qは比例定数で、男女差、血縁関係などによって異なるとします。
こうすると好きや嫌いの程度とか、親子愛、視線を感じるとか、虫が知らせるとかの現象もあるいは説明できるようになるのではないか。
多分精神の場はかなり微弱で中々感知できないのでないか。
異常に研ぎ澄まされた特殊能力を持つ人たちだけの世界かもしれません。