再び地下鉄1号線に乗り「西南角」で降ります。そこから

北東に10分ほど歩くと、大きな建物が見えてきました。

「鼓楼」という建物です。明の時代に建てられました。

朝晩108の鐘を打って人々に時刻を知らせたという

ことです。

 さらに東へ10分歩くと、「古文化街」に到着します。

このような伝統的な町並みが続きます。書画、骨董、文具

などを売る商店がほとんどです。

 五大道を見てからここへ来ると、あまりの違いに

ちょっと頭がクラッとしました。

 ぼんやりしながら歩いていると、なにやらリズミカルな

掛け合い漫才のような声が聞こえてきました。「相声」と

いう伝統的な話芸をやっている演芸場でした。「相声」は

日本の漫才と同じく、面白い話をして笑わせる芸ですが、

もっと軽やかなリズムと独特の節回しを持ち、意味は

わからないのにいつまでも聴いていたい気分にさせられ

ました。