台風がくるよ
雨すごいのかな
風やばそう〜
電車とか止まるのかなぁ
なんて、台風前後は心配事で振り回される。
けど、なんだかあっけなく去っていった。
もわあっとした重たい空気だけ残っている。
小学生の頃なんかは学校が休みになるんじゃないかと喜んでたりした。
連絡網が回ってくるのを待っていたり。
家の中で豪雨、暴風、雷の様子を網戸にして眺めているのが好きだった。飽きたら家で映画を見たりして。
そういえば小学生低学年の頃、台風の日に歩道橋付近を歩いていて「ブワア!!」と風が吹いたときに傘を持ったまま一瞬浮いたことがあるんだ。
あれ以来、浮いたことがない。
すごくドキドキしたのを思い出した。
体が空気になったような感覚。
半端に降るくらいならザーザー降られた方が気持ちいいやという気持ちは大人になっても変わらず。この前、サンダルで水たまりを歩いて指の間に砂が入って指をもぞもぞする感覚を久しぶりに味わった。
こういう記憶や感覚はなんだかずーっと忘れられないし、思い出す。季節の匂いもずっと変わらず。
覚えてなきゃいけないことを最近はあっけなく忘れてしまう。
困っている。