REVOLUTION THEORY ~革命論~ -5ページ目

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ロマン主義、クリップ

ロマン主義は,18 世紀末から 19 世紀前半にかけてイギリス,ドイツ,フランスを中心にヨーロッパ各地で展開された文学・芸術・思想上の自由解放を信奉する革新的思潮であり,合理主義の普遍的理性に対抗して個々人の感性と想像力の優越を主張し,古典主義の表現形式の規制を打破して自我の自由な表現を追求しようとした文芸運動である。その展開の中で,既成の社会体制への反抗と自然の中への逃避,情熱的かつ絶望的な恋愛と自殺への志向,不合理なもの,神秘的なものへの憧憬,等々を主題とし,鋭敏な感受性の主体としての自我への執着を特徴とするきわめて主観的な作品が生み出された。このような傾向の文学作品は,
近代以前にも,中国,日本,イスラム世界,インドなど,長い芸術的伝統をもつ世界の諸地域の文学史に
しばしば現れるが,ここでは歴史的な文芸思潮としてのヨーロッパのロマン主義に限定して記述する。
この汎ヨーロッパ的な文芸思潮は,基本的には産業革命やフランス大革命をへて近代市民社会へと
変貌する激動期のヨーロッパ社会の思想表現であったが,各国における社会的・文化的状況の差によって
異なった様相を呈した。


「ネットで百科」より


概括的にいうと


理性によって整合的に捉えられない、不合理なものを、それゆえに価値あるものとみなす傾向を多くの場合指す。主な対立軸は人工と自然、客観と主観、合理と不合理、普遍と特殊で、後者に価値付けがある。共同体、歴史などの主体を構成している主体以前的な、「運命的」なものを重視する。形式的で人工的、整合的で合理的で後天的なものは、本来の、生命的で、主観的で、
自然で、不合理で、歴史的、共同体特殊的な、ある神秘的ななにものかを拘束する悪しき桎梏であり、
そうした生命的で不合理で美的なものを、解放すべきだという立場

理性などの外的な媒介をとおさずに他者と想像的になにかすばらしいものを共有することができると信じ、(たとえば「愛」「民族」)、その経験に価値を置く。



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舞姫 森鴎外


 石炭をば早(は)や積み果てつ。中等室の卓(つくゑ)のほとりはいと静にて、熾熱燈(しねつとう)の光の晴れがましきも徒(いたづら)なり。今宵は夜毎にこゝに集ひ来る骨牌(カルタ)仲間も「ホテル」に宿りて、舟に残れるは余一人(ひとり)のみなれば。
 五年前(いつとせまへ)の事なりしが、平生(ひごろ)の望足りて、洋行の官命を蒙(かうむ)り、このセイゴンの港まで来(こ)し頃は、目に見るもの、耳に聞くもの、一つとして新(あらた)ならぬはなく、筆に任せて書き記(しる)しつる紀行文日ごとに幾千言をかなしけむ、当時の新聞に載せられて、世の人にもてはやされしかど、今日(けふ)になりておもへば、穉(をさな)き思想、身の程(ほど)知らぬ放言、さらぬも尋常(よのつね)の動植金石、さては風俗などをさへ珍しげにしるしゝを、心ある人はいかにか見けむ。こたびは途に上りしとき、日記(にき)ものせむとて買ひし冊子(さつし)もまだ白紙のまゝなるは、独逸(ドイツ)にて物学びせし間(ま)に、一種の「ニル、アドミラリイ」の気象をや養ひ得たりけむ、あらず、これには別に故あり。

 げに東(ひんがし)に還(かへ)る今の我は、西に航せし昔の我ならず、学問こそ猶(なほ)心に飽き足らぬところも多かれ、浮世のうきふしをも知りたり、人の心の頼みがたきは言ふも更なり、われとわが心さへ変り易きをも悟り得たり。きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写して誰(たれ)にか見せむ。これや日記の成らぬ縁故なる、あらず、これには別に故あり。