『自我作古 批評を考える。』(筑紫哲也 著/日本経済新聞出版社)
セブンネットショッピングの本の紹介によりますと、
この本は、腐食する社会に抗して、袋叩きにされても言わなくてはならない覚悟はあるのか等、
雑誌『週刊金曜日』長期連載・待望の単行本化第2弾で、新聞・雑誌・テレビの最前線で誠実に発言し、批判に応えてきた著者のジャーナリズム論が記されています。
いやぁ、読むのに本当に時間が掛かりました。
1ヶ月掛かりましたからね。
時間が掛かった理由は、
連載コラムを書籍したもののため1つの項が短かく、
しかも中身が濃く凝縮されていて、
それが大量に掲載されているからでしょう。
この本の著者(かなり有名な方でしたが)は3年前に亡くなっており、
著者の認識や見解に変化が生じているかも知れない事象もあると思います。
ただ、マスメディアの存在意義を問うているこの本は、
論じられていることが「正統派」ということもあって、
「ホンマにそう思っていたのか?」と感じる部分も幾つかありますが、
こういった業界に少しでも齧っている私にとっては、感じることも多く、
知らないことも多々あってかなり勉強になりました。
特に、阪神・淡路大震災と原発に関する著述には、
東日本大震災の大津波から大事故を引き起こしている福島第一原発における諸々の現状を予見しているかのようなものです。
ですから、著者が生存していたら、
東日本大震災の諸々について、どのような著述をしていたのか、気になってきます。
「残念」「阪神大震災の教訓生かされず」云々はあるでしょうが、
どういった前向きな批評・提案などしてくるか、という点ですね。
規模を考えても、東日本大震災は、阪神・淡路大震災の比ではないですから、
「だから言ったでしょ」云々とか、ただ批判しているだけの批評をしてくるとは、
この本を読む限り思えないからです。
こんなに時間が掛かるとは思いませんでしたが、読んで正解でした。
以上、アナウンサー&ボイストレーナー 岸根正朋でした。
セブンネットショッピングの本の紹介によりますと、
この本は、腐食する社会に抗して、袋叩きにされても言わなくてはならない覚悟はあるのか等、
雑誌『週刊金曜日』長期連載・待望の単行本化第2弾で、新聞・雑誌・テレビの最前線で誠実に発言し、批判に応えてきた著者のジャーナリズム論が記されています。
いやぁ、読むのに本当に時間が掛かりました。
1ヶ月掛かりましたからね。
時間が掛かった理由は、
連載コラムを書籍したもののため1つの項が短かく、
しかも中身が濃く凝縮されていて、
それが大量に掲載されているからでしょう。
この本の著者(かなり有名な方でしたが)は3年前に亡くなっており、
著者の認識や見解に変化が生じているかも知れない事象もあると思います。
ただ、マスメディアの存在意義を問うているこの本は、
論じられていることが「正統派」ということもあって、
「ホンマにそう思っていたのか?」と感じる部分も幾つかありますが、
こういった業界に少しでも齧っている私にとっては、感じることも多く、
知らないことも多々あってかなり勉強になりました。
特に、阪神・淡路大震災と原発に関する著述には、
東日本大震災の大津波から大事故を引き起こしている福島第一原発における諸々の現状を予見しているかのようなものです。
ですから、著者が生存していたら、
東日本大震災の諸々について、どのような著述をしていたのか、気になってきます。
「残念」「阪神大震災の教訓生かされず」云々はあるでしょうが、
どういった前向きな批評・提案などしてくるか、という点ですね。
規模を考えても、東日本大震災は、阪神・淡路大震災の比ではないですから、
「だから言ったでしょ」云々とか、ただ批判しているだけの批評をしてくるとは、
この本を読む限り思えないからです。
こんなに時間が掛かるとは思いませんでしたが、読んで正解でした。
以上、アナウンサー&ボイストレーナー 岸根正朋でした。