ソーシャルビジネス区分準備会合 第2回 | 平成の奇兵隊日記

ソーシャルビジネス区分準備会合 第2回

グリーンシートにソーシャルビジネス区分設置を提言する準備会合の第2回を開催しました。


行政ですすんでいるソーシャルビジネスの活性化策の検討状況などをSさんから報告をいただいた後、ソーシャルビジネス区分を実現するハードルと解決策などをみんなで話し合いを行いました。


一番のハードルはなんといっても社会性の評価、誰がどんな基準で行うのか、信頼性がなければいけませんし、かといって過度にハードルが高くなっては利用者が敬遠してしまいます。細かい数値基準などのルールベースによるものではなく、なにか基本原則(プリンシパル)を定めて、それに従って判断していくような仕組みになればいいのではないかと思います。


一つのアイデアとしては、「ソーシャルビジネスに関する報告書」のフォームを作成して、それを評価するというもの。その報告書にもとづき、事業目的の社会性の度合いを評価します。企業はIRの一環にもなります。


だれが評価するのかについては、さまざまな意見がでました。投資家を信頼して自己責任で判断してもらうのが筋だといった意見や、第三者評価機関を作って信頼性を担保すべきだという意見、経営革新法の認定のように行政が評価委員会などをつくって評価してはどうかといった意見などなど。


また、社会的課題を解決するのがソーシャルビジネスなのだから、実際に社会的課題を解決してもらった社会的事業による受益者の評価を反映させるべきだなど。

通常のビジネスとごちゃ混ぜになって判断がしずらい状況よりも、社会性の高い特定の事業部門の収益に連動する種類株を発行した方が理想的ではないかなどなど・・


本日のところでは、ますは自主的な取り組みとして「ソーシャルビジネスに関する報告書」のフォームを作って、評価をするポータルサイトなどを作り、民間レベルで盛り上がっていこうということに。次回はそのフォームの検討を行います。


鳩山政権の成長戦略として社会起業家の育成というのがテーマにあがっているようです。事業というのは社会に貢献し、雇用を作り出します。それを純粋な形で行っているのが社会起業家だとするならば、社会起業家の認知が広がり、評価が高まることで、事業を行うすべての起業家に対してもよい影響を及ぼすのではないかと思っています。