お母さん「なんだか今日は夜風が涼しいわね

秋の気配を感じるわ





ねぇ、見て!

今日のお月さま

とっても明るくて綺麗よ☆」


長女「わぁー♪ほんと綺麗ー!


今度お月見、家に帰ってしたいね


今はもう、夏休みも終わって
新学期が始まった頃よね?


ねぇ、いつになったらわたしたち
お家に帰れるの?」  


長男「ぼく、夏休みの工作をすぐに提出できるように、木の枝を集めて

枝同士をくっつけるボンドがないから
その辺にあるツルを使って、巻きながら
ミニログハウスを作ったでしゅ~

最初は巻いてくくりつけても、すぐにほどけて失敗して。

やっぱりダメでしゅ~。と、落ち込んでいたら隊長が

1度や2度失敗したからといって
すぐに投げ出しちゃ~いかん!

何度もやってみて
それでも出来んかったら

何がいけないのか

何処が間違っているのか

他に方法はないのか?と

同じやり方ばかりじゃなく、違う方法で今度はやってみるんだ!と

えっっと~~他にもいってたでしゅ~

ね!

隊長~~

ぁ、どうぞ!?」



お父さん隊長「ん、

人間は、一生懸命やれば出来んことはないんだ!

お父さんも、お前くらいの年の頃は
なかなか思うように出来なかった

お前たちのおじいちゃんは
とても手先が器用な人だったから
子供部屋や、トイレ、釘を1本も使わずに
テーブルを作ったり、初孫が生まれた時は
病院から帰って来るまでの、約一週間で
ベビーベッドを作ってくれたりしたんだ

近所の人にも、家にベランダがないから
ベランダを作ってほしいと頼まれたことがあって、作ってあげたりしたことがあった

自分の出来る範囲でしてあげて、人が喜んでくれる顔を見れるということは
こんなに嬉しいことはない!

誰かの為に出来るということは、全く苦ではなく、互いが喜べて幸せな気持ちになれるんだ。と

そうお前たちのおじいちゃんは、お父さんが子供の時から言っていた」


長男「おじいちゃんカッコイイでしゅ~

ぼくも、隊長とおじいちゃんのようになりたいでしゅ~

たから、1度や2度の失敗で諦めないで

これからもぼく、頑張るでしゅ~」



つづく