お父さん隊長はゆっくりと、安全かどうか枝を確かめながら下へと降りて行った
すると
途中で腰に巻き付けていた命綱のツタが
あともう少しの所で届かず、仕方ないので巻き付けていたツタを外し
そこからはゆっくりと
慎重に降りて行った
そしてやっと下に降りる事ができて
『お母さん頼んだぞ!』
と
お父さん隊長に言われたお母さんは、子供達の腰に巻き付けているツタを
降りている途中で危なくないように、上から持っていてあげたのだった
そして長男が降りて行くのを見守りながら、お母さんは命綱のツタを少しずつ下へとずらした
一方お父さん隊長は
右の枝、左の枝と安全に降りて来れるように
下から指示したのだった
つづく