お父さん隊長は
1階に着くまでに途中で下りなければならないと思い『時間が無い‥』と
とても焦っていた







けど、もうエレベーターは動き出している






もうすぐ3階‥






考えている暇は無い!








頭の中が真っ白になりそうなお父さん隊長は
家族を守らなければならないと、一生懸命冷静さを取り戻そうとしていた







そして3人に


『よしっ!

全員、2階で下りるぞっ!!』

と言って、2階のボタンを押した







そのお父さん隊長の力強い声に







3人は‥







『ラジャー!!』と

大きな声で言った








家族は
みんなで力を合わせれば
きっと大丈夫!と







最後まで絶対に逃げ切ってみせると一致団結し!








4人は、今までの恐怖感とは一新して

『来るならこいっ!!』

と言う強い心構えで








エレベーターの3階の
数字のランプが消え
2階へと下りて行っている間に






家族全員で手を繋ぎ







お父さん隊長は


『もうすぐだっ!

準備はいいか!?


どんな事があっても!
絶対にこの手を
離すんじゃないぞっ!!

いいか!

分かったな!?』







3人共『ラジャー!!』








そして‥
エレベーターは2階に着き止まった






全員強く手を握り
エレベーターのドアが開くのを、大きく深呼吸をしながら待っていた





そして、エレベーターのドアがゆっくりと開いた瞬間!






4人は固唾を飲んだ





エレベーターのドアが
段々開き、ドアの向こう側を見てみると‥






誰も居なかった





ホッとした4人はしっかり手を繋ぎ、エレベーターを出て急いで逃げ場を探した





『はっ(焦) 早くしな

いと!(汗)』と

エレベーターの前で
お父さん隊長が言っている時に!







『やっぱりここに居たな』





と、追っ手が階段から上がって来て言った





〔まっ まずい(汗)〕

と思ったお父さん隊長は今、出て来たばかりの
エレベーターのドアが閉まる寸前に手を掛け
思い切り力を出し押し開けた






『急げっ!!』と言って





再び家族全員でエレベーターに乗り込んだ






つづく