一人車を走らせながら
真夜中に聴くお気に入りのラブソング
寒い冬の深夜に
冷えた私の心と体を温めてくれる
車のライトで照らされた
道路は
段々ハートの模様に見えてきて
海岸沿いを通ったら
そこにあなたがいるようで
淋しい気持ちが
車のスピードと共に遠ざかって行き
何処かにあなたがいるようで
遠くを見つめて捜す私
ラブソングを聴きながら
車を走らせる私の横には
まるであなたがいるようで
温かな愛を感じながら
家路を急ぐ
眠れぬ夜
真夜中に聴くラブソングは
冷えきった私の心と体を癒してくれる
夜が明けるまで聴いていたお気に入りのラブソング
何度聴いても幸せ感じる
愛しい人が側にいるようで
とても恋しくて
小さな波のようにゆれる私の恋心
やがて大きな波が打ち寄せてきて
波打際に立つ私の足元に
エメラルド色した一本の瓶が現れ
瓶の中には白い紙が入っていた
取り出してみると
『君は一人じゃないから』
と書かれた手紙‥
私の目から涙の波が
ゆれながらこぼれ落ちていった
真夜中に聴くラブソング
は
いつの間にか心と体の疲れも取ってくれて
私はやっと眠りにつく
