＜「現在の宇宙創生と宇宙観」＞

　「記紀の宇宙観」は分かりましたが、「現在の宇宙観」はどうなんでしょう・・・「記紀」と「現在」との「宇宙観」の違いを見てみます。

「現在の宇宙観」は「膨張宇宙論（ビッグバン理論）」が一般的ですね・・・「ウィキペディア」の記述からすると・・・「「膨張宇宙論（ビッグバン理論）」では、宇宙は非常に高温高密度の状態から始まり、それが大きく膨張することによって低温低密度になっていった」とします。そして、宇宙開始時、「ビックバン」が起こり、爆発的膨張が始まったとされます・・・これが、現代での「宇宙創生」と考えてよさそうですね。

　　　　《「ビッグバン」イメージ》

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(オンライン画像より)

　「この理論」によれば、現在も膨張を続けているとのこと・・・では、「「膨張宇宙論（ビッグバン理論）」に根拠はあるかですが、それに関しては・・・「遠方の銀河が「ハッブルールーメートルの法則」に従って遠ざかっているという「観測事実」を「一般相対性理論」に適用して解釈すれば、宇宙が膨張しているという結論が得られる」ということらしいです。

　では、その「観測事実」とはどういうものか、なのですが・・・アメリカの「E.ハッブル(1889-1953)」が「遠い銀河ほど早い速さで我々から遠ざかっていること」を発見します。さらに、「遠ざかる速さは、我々の距離に比例する」ことも見つけます。これを「ハッブルールーメートルの法則」と言うそうです・・・これを「一般相対性理論」に適用すると、「宇宙は膨張」していることになるようです・・・これが「現在の宇宙観」となるのでしょうね。

【「季節の旅人」の“探検日誌” 】

　異論もありますが、現在の「宇宙観」では、「ビックバン」により「宇宙創生」が始まり、現在も、飛行機で旅をしているごとく、我々は「地球」に座したまま、「宇宙空間」を超スピードで移動していることになりますね。

　「何故、爆発は起きたの？」「膨張を許容する空間はあるの」「どこに向かうの？」「膨張してどんな効果があるの？」などと、疑問は噴出してきますが、それの結論がでるはずがないのは分かっているところです・・・古代の人が一生懸命結論付けようと考えた「神話」を読んで、「神」のみが把握できると思われる「宇宙」の壮大さを垣間見ようと考えます。

( 注記 )

※「浅学」のため、「間違い」や、「ピント外れ」が多いかと思いますが、温かい目で、
この「探検記」をお見守り下さい･･･「間違い」は都度修正していきますが、興味の
ある方は、自分で専門書物を調べて下さいね。[出典：「角川文庫　古事記」「武田祐吉訳
　古事記」ウィキペディア、ニッポニカなど]

　　　　　　　　　　　　　　･･･次回は「古代中国の宇宙創生と宇宙観」

歴史の探検《 “古事記の世界”(20) 》･･･「現在の宇宙創生と宇宙観」･･･