ワタシが大学に入るまでの恋愛って言ったらそれはひどいものだった。

なぜなら、恋愛らしい恋愛なんてひとつもなかったんだから。

中学生のときは部活に明け暮れ、告白されたこともあったけど、

全く自分のタイプの人じゃなかった。

片思いしていた先輩はいたけれど、告白できずに終わった。

高校なんて最悪。

運良く進学校に合格したものの、ワタシにとっては最悪だった。

なぜって?

進学校のクセに、‘恋愛の園’だったのだ。

進学校だから女子が少ない。

男子の半分くらいは勉強ばかりしているガリ勉くんたち。

残りの勉強もスポーツもできるかっこいい男子と女子がどんどんくっついて

勉強もしながら恋愛も謳歌している。

ワタシも周りの友達はほとんど全員彼氏ができていた。

なのに、ワタシにはできなかった。

ひとりだけワタシのことが好きらしい人がいたけれど、

どうしても、どうしても生理的にダメな人だった。

そうやって、惨めな思いばかりを抱えながら、そして

一番太りやすい年齢にさしかかり、痩せられないストレスからどか食いしては太っていった。

大学の入学式のときの写真をみると、あまりにも太りすぎて

自分がどこかの旅館の‘女将さん’みたいだと思った。

だが、そんなワタシにも大学に入ってまもなく、春が訪れることになる。