女性からのご相談で、同じようなケースが続きました。
どの女性も活動的で好奇心が旺盛、そして夫婦関係を良好に維持していくことに積極的なタイプです。
夫の意志を尊重し、妻として自分ができることをしっかり果たしています。
なのに彼女たちが口をそろえて言うのが、夫に対してかなり大きなフラストレーションを抱えて生活しているということです。
大きな出来事があったのではなく、自分でも「こんなことくらいで」と思うような些細なことが積み重なっているのです。
その最たるものが「外食」について。
大雑把な傾向として、男性が外食に求めるものは
1.好みの味で食欲を満たす
2.日常の延長にあり、落ち着いて食事が取れる
3.財布に負担がかからない といったところでしょうか。
しかし女性にとっては外食は
1.味やボリューム以外に視覚も重要
2.自分で作ったり片付けなくて済む上に、未知の味に巡りあえる非日常的なイベント
3.たまにはプチ贅沢 を求めています。
ですから妻の夫への不満として、夫はいつも同じ場所で同じものを食べたがるので、妻がいくら情報を調べて好みのレストランに誘っても応じないということが挙げられます。
外食を日常の生活の延長上に捉える夫と、プチ贅沢な非日常と捉える妻では、目的・行き先が異なって当然です。
主として稼いでくる夫の収入で外食に行くことが多い夫婦にあっては、妻が常に夫の希望に合わせることになり、妻の満足感が得られません。
これが積み重なると、何か大きなトラブルが生じた時に妻の不満が一気に爆発することになります。
夫はまず妻の不満に気付いていませんから、不満が爆発した時に何が起きたのが分からず右往左往することになります。
それを回避するためには、妻が「○○に行きたい」と言えば、夫は取引先を接待するつもりでその要求に応じることです。
また妻も、乗り気でない同行者(=夫)と行って非日常を楽しめないリスクを犯すより、行きたい時には単独または自分の友人と一緒に行ってプチ贅沢を堪能することをおすすめします。
夫も妻の単独外食は大目にみるべきでしょう。
妻の外食の成果が、夕食の献立として上がってくるかもしれません。
妻の機嫌が良ければ家内は安泰なのです。
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